Windowsの再起動とシャットダウンは、どちらもパソコンの電源を切る操作ですが、内部で行われる処理や再起動後の状態が異なります。
再起動
再起動は、パソコンの電源を一度落とし、再び起動し直す操作です。
内部で行われる処理:
- メモリ内のデータのクリア: 現在開いているプログラムやデータはすべてメモリから消去されます。
- Windowsの再起動: Windowsが再度立ち上がり、初期化処理が行われます。
- 更新プログラムの適用: Windows Updateなどでダウンロード済みの更新プログラムが自動的に適用される場合があります。
再起動後の状態:
- クリーンな状態: メモリがクリアされるため、パソコンは比較的クリーンな状態で起動します。
- 問題解決: ソフトウェアの不具合やフリーズなどが発生した場合、再起動することで解決する場合があります。
- 更新プログラムの反映: 更新プログラムが適用されているため、機能が改善されている可能性があります。
シャットダウン
シャットダウンは、パソコンの電源を完全に切る操作です。
内部で行われる処理:
- 開いているプログラムの終了: 開いているプログラムがすべて終了します。
- データの保存: 作業中のデータは、各アプリケーションによって自動的に保存されます。
- Windowsの終了: Windowsが完全に終了します。
再起動後の状態:
- 前回の作業状態: 再起動時に、前回作業していた状態に戻ります(高速スタートアップ機能が有効な場合)。
- 更新プログラムの適用: シャットダウン時にダウンロードされた更新プログラムは、次回の起動時に適用されます。
再起動とシャットダウンの違いをまとめた表
項目 | 再起動 | シャットダウン |
---|---|---|
メモリ | クリアされる | クリアされない(高速スタートアップ時) |
Windows | 再起動 | 完全に終了 |
更新プログラム | 自動適用される場合がある | 次回起動時に適用される |
再起動後の状態 | クリーンな状態 | 前回の作業状態(高速スタートアップ時) |
どちらを選ぶべきか
- パソコンが不安定な場合: 再起動がおすすめです。メモリがクリアされるため、一時的な不具合が解消されることがあります。
- パソコンを長時間使わない場合: シャットダウンがおすすめです。電源を切ることで、消費電力を抑えられます。
- Windows Updateの適用後: 再起動がおすすめです。更新プログラムを確実に適用するためには、再起動が必要です。
どちらを選ぶかは、状況によって異なります。
その他
- 高速スタートアップ: Windows 10以降では、シャットダウン時にシステムの状態を保存し、次回の起動を高速化する「高速スタートアップ」機能が搭載されています。
- ハイブリッドスリープ: 電源を完全に切らず、メモリの内容をハードディスクに保存してスリープ状態にする機能です。
ご不明な点があれば、お気軽にご質問ください。
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