2025年5月9日金曜日

HTML 言語の中で、文書 型 宣言文 では HTML を指定しますが、 さて このほかに指定できるものは具体的に何かあるのですか

 HTMLの文書型宣言文(DOCTYPE宣言)は、ウェブブラウザやバリデーターに対して、その文書がどのバージョンのHTMLまたはマークアップ言語で書かれているか、そしてどのような構文規則(DTD: Document Type Definition)に従っているかを示すものです。

現代のウェブ開発で標準的に使用されているHTML5では、文書型宣言は非常にシンプルになり、単に <!DOCTYPE html> と記述します。これは特定のDTDファイルを参照しません。

しかし、それ以前のHTMLのバージョンや、HTML以外のマークアップ言語では、異なるDTDを指定する必要がありました。具体的には、HTMLを指定する以外に、以下のようなものが指定されました。

  1. 過去のHTMLバージョンにおけるDTDの指定:

    • HTML 4.01
      • Strict (厳格型): 非推奨(deprecated)の要素や属性を含まない、最も厳密なDTDです。 <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd">
      • Transitional (移行型): 非推奨の要素や属性(<font>など)を含むDTDで、古いブラウザとの互換性のために使われました。 <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">
      • Frameset (フレームセット型): フレームを使用する文書のためのDTDです。 <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Frameset//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/frameset.dtd">
    • XHTML 1.0 XHTMLはHTMLをXMLの厳密な規則に則って再定義したものです。HTML 4.01と同様にStrict, Transitional, FramesetのDTDがありました。
      • Strict: <!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
      • Transitional: <!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
      • Frameset: <!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Frameset//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-frameset.dtd">
    • XHTML 1.1 X1HTML 1.0 Strictを基にしたDTDです。 <!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">
  2. HTML以外のマークアップ言語:

    DOCTYPEはHTML専用のものではなく、SGMLやXMLベースの文書で使われます。ウェブの文脈ではあまり一般的ではありませんが、以下のようなXML関連の文書でもDOCTYPEが使用されることがあります。

    • SVG (Scalable Vector Graphics): XMLベースの画像フォーマット。
    • MathML (Mathematical Markup Language): XMLベースの数式記述言語。 これらの言語の文書も、理論上はそれぞれのDTDを指定するDOCTYPEを持つことができますが、現代のウェブではHTML5文書内に埋め込まれることが多く、その場合はHTML5のDOCTYPEのみがあれば十分です。

まとめ:

現代のHTML文書では <!DOCTYPE html> 以外のDOCTYPEを指定することはありません。これはHTML5のためのシンプルで唯一推奨されるDOCTYPEです。

しかし、過去にはHTMLのバージョンや種類(Strict, Transitional, Frameset)、あるいはXHTMLといった異なるマークアップ言語を指定するために、複雑なDTDを参照するDOCTYPEが使われていました。したがって、「HTML」と指定する以外に指定できたものとして、これらの過去のHTMLのDTDの種類や、XHTMLといったマークアップ言語が存在しました。

中江有里(なかえ ゆり)とは

中江有里さんは、女優、作家、歌手として多岐にわたり活躍する日本の著名人です。1973年大阪府生まれ。法政大学を卒業しています。

1989年に芸能界デビュー後、数多くのテレビドラマや映画に出演し、女優としてのキャリアを確立しました。特に、NHK連続テレビ小説「走らんか!」のヒロインや、映画「学校」「風の歌が聴きたい」などでの演技が知られています。

一方、読書家としても知られ、その知識を活かして2004年から長年にわたりNHK BS2の書評番組「週刊ブックレビュー」の司会を務めました。これをきっかけに文筆業にも力を入れ始め、2002年には「納豆ウドン」で「NHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞」最高賞を受賞し脚本家デビュー。その後、小説、エッセイ、書評などを数多く手がけ、作家としても高い評価を得ています。主な著書に小説『愛するということは』『残りものには、過去がある』『水の月』『万葉と沙羅』などがあります。

近年では、報道番組のコメンテーターや、読書に関する講演活動も積極的に行っています。また、文化庁文化審議会委員や天理大学客員教授など、文化や教育分野においても委員や教職を務めるなど、活動の幅を広げています。

2019年からは歌手活動も再開しており、アルバムのリリースやライブなども行っています。

女優、作家、歌手、そしてコメンテーターや文化人として、様々な分野でその才能を発揮し続けている存在です。2025年には主演映画「道草キッチン」の公開も予定されています。