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2026年10月24日土曜日

韓国の衛星打ち上げおよび宇宙開発計画の現状はどんなですか?

 韓国の衛星打ち上げおよび宇宙開発計画は、全体として着実かつ順調に進展しています。


自国開発のロケットによる衛星投入実績を急速に積み重ねているほか、体制整備や中長期的なロードマップの具体化も大きく進んでいます。

主な進捗と現状

1. 国産ロケット「ヌリ号(KSLV-II)」の継続的な打ち上げ成功

韓国は独自開発した3段式液体燃料ロケット「ヌリ号」を用いて、自国主導での衛星打ち上げ能力を確立・定着させています。

  • 実績の積み重ね: 2022年の2回目打ち上げで初成功を収めた後、3回目・4回目・5回目と連続して軌道投入に成功しています。

  • 直近の打ち上げ成果: 2026年10月の5回目の打ち上げでは、超小型群集衛星「NEONSAT」を含む計15基の衛星を搭載し、そのうち14基を目標軌道へ正常に投入させる高い成功率を記録しました。

2. 宇宙航空庁(KASA)による統括体制の確立

2024年に韓国版NASAとも言える韓国宇宙航空庁(KASA)が開庁したことで、それまで分散していた宇宙開発政策・研究開発・産業育成が一元化されました。民間主導への転換(民間移転)と商業化のスピードが一気に向上しています。

3. 多彩な衛星運用の拡大

  • 実用衛星・観測衛星: 地上観測や防災・安全保障目的の超小型衛星群や地球観測衛星(アリランシリーズ)の展開を進めており、朝鮮半島周辺の高頻度撮影体制の構築を進めています。

  • 軍事偵察衛星: 独自での監視体制強化に向け、打ち上げ実績を積み重ねています。

今後のロードマップ・中期計画

韓国政府およびKASAが掲げる今後の主な計画は以下の通りです。

  • ヌリ号の繰り返し運用: 2020年代後半にかけて定期的な打ち上げを実施し、ロケットの信頼性と成功率のさらなる向上を目指しています。

  • 次世代打ち上げ体の開発: より大型の衛星や深宇宙探査に対応できるよう、推力を強化した次世代ロケットの開発を推進中です。

  • 月探査計画: 2030年代に向けて月着陸船の打ち上げや月周回網の構築などを視野に入れた宇宙探査計画が進行しています。

まとめ

技術的トラブルや課題調整が発生することはあるものの、自国ロケット「ヌリ号」による衛星投入の実績獲得と宇宙専任機関(KASA)の発足により、韓国の宇宙・衛星計画は高度な自立化フェーズへ順調に移行していると言えます。