2025年5月22日木曜日

スティック型掃除機とは

 スティック型掃除機は、その名の通り、細長いスティック状の形状が特徴の掃除機です。近年、コードレスタイプを中心に非常に人気が高まっています。

スティック型掃除機の特徴

  • スリムな形状: 本体、パイプ、ヘッドが一体となった縦長のデザインで、省スペースで収納しやすいです。
  • コードレスが主流: ほとんどのモデルがバッテリーを内蔵したコードレスタイプです。コンセントの抜き差しが不要で、部屋から部屋への移動がスムーズに行えます。
  • 手軽さ: 充電スタンドからサッと取り出してすぐに使えるため、気になった時に手軽に掃除ができます。
  • ハンディタイプへの切り替え: 多くのモデルで、パイプ部分を取り外すことでハンディクリーナーとしても使えるため、床だけでなく棚の上や車の掃除など、様々な場所に対応できます。
  • 重心位置: 製品によって重心の位置が異なります。
    • 上重心タイプ: モーターやバッテリーが手元に近い位置にあるタイプ。高い場所や隙間の掃除がしやすいですが、床掃除の際に手元に重さを感じることがあります。
    • 下重心タイプ: モーターやバッテリーがヘッドに近い位置にあるタイプ。床掃除の際に手元が軽く感じられ、安定感があります。

集じん方式

スティック型掃除機にも、キャニスター型と同様に主に2つの集じん方式があります。

  • サイクロン式: 吸引したゴミを遠心力で空気と分離し、ダストカップに溜める方式。紙パックのランニングコストがかからず、ゴミが溜まっても吸引力が落ちにくいのが特徴です。ダストカップやフィルターのこまめな手入れが必要です。
  • 紙パック式: ゴミを紙パックに溜め、いっぱいになったら紙パックごと捨てる方式。ゴミに触れずに捨てられるため衛生的でお手入れが簡単ですが、紙パックのランニングコストがかかります。

メリット

  • 取り回しが良い: コードがないため、部屋の隅々や家具の間など、狭い場所でも小回りが利きやすく、ストレスなく掃除ができます。
  • 手軽に使える: 気づいた時にサッと取り出せるため、こまめな掃除に適しています。
  • 収納しやすい: スリムな形状なので、リビングの隅やクローゼットの隙間など、省スペースで収納できます。デザイン性の高いモデルも多く、見せる収納も可能です。
  • 持ち運びが楽: 軽量なモデルが多く、2階への持ち運びや階段の掃除も比較的楽に行えます。

デメリット

  • バッテリーの持続時間: コードレスタイプのため、バッテリーの充電が必要で、連続使用時間に限りがあります。広い家を一度に掃除する際には、途中でバッテリーが切れてしまう可能性があります。
  • 吸引力: 以前はキャニスター型に比べて吸引力が劣る傾向がありましたが、近年では技術の進歩により、パワフルな吸引力を持つモデルも増えています。
  • 集じん容量: キャニスター型に比べてダストボックスや紙パックの容量が小さい傾向があるため、ゴミ捨ての頻度が多くなる場合があります。
  • 重量(手元に感じる重さ): 特に上重心タイプの場合、手元にモーターやバッテリーの重さを感じやすく、長時間使用すると疲れることがあります。

こんな方におすすめ

  • フローリングの部屋が多い方
  • 手軽にこまめな掃除をしたい方
  • 一人暮らしや、あまり広い部屋ではない方
  • 収納スペースを気にされる方
  • コードの抜き差しが面倒だと感じる方

近年では、吸引力やバッテリーの持続時間が向上し、自動ゴミ収集機能を備えたモデルなど、メインの掃除機として使える高機能なスティック型掃除機が増えています。

キャニスター型掃除機とは

 キャニスター型掃除機は、掃除機の中でも昔からある、最も一般的なタイプの掃除機です。

特徴

  • 本体とヘッドが分かれている: 大きなモーターや集じん部が入った本体が車輪で床を移動し、そこから伸びるホースの先にヘッドが付いています。これにより、実際に手に持つヘッド部分は軽量で操作しやすいのが特徴です。
  • コード式が主流: ほとんどがコンセントから電源を取るコード式です。そのため、バッテリー切れを気にすることなく、長時間安定した吸引力で掃除できます。
  • 吸引力がパワフル: モーターが大きく、吸込仕事率が高いモデルが多いので、カーペットの奥に入り込んだゴミや、フローリングの隅のホコリまで強力に吸引できます。
  • 集じん容量が大きい: ゴミを溜めるダストボックスや紙パックの容量が大きい傾向にあり、ゴミ捨ての頻度を少なくできます。
  • 集じん方式: 紙パック式とサイクロン式の2種類があります。
    • 紙パック式: ゴミを紙パックに溜め、いっぱいになったら紙パックごと捨てる方式。ゴミに触れずに捨てられるため衛生的で、お手入れが簡単です。ただし、紙パックのランニングコストがかかります。
    • サイクロン式: 吸引した空気とゴミを遠心力で分離し、ダストカップにゴミを溜める方式。紙パックの購入費用がかからず、ゴミが溜まっても吸引力が落ちにくいのが特徴です。ただし、ダストカップやフィルターのこまめな手入れが必要になります。

メリット

  • パワフルな吸引力: 広範囲の掃除や、カーペットなど頑固な汚れが多い場所に強いです。
  • 充電切れの心配がない: コード式なので、時間やバッテリー残量を気にせず、じっくりと掃除ができます。
  • 手元の負担が少ない: 本体を床に置いて使うため、腕や手首にかかる負担が少なく、長時間使用しても疲れにくいです。
  • ゴミ捨ての頻度が少ない: 集じん容量が大きいため、ゴミ捨ての手間が軽減されます。

デメリット

  • 取り回しに手間がかかる: コードの抜き差しや、コードが家具に引っかかるなどの手間があります。本体を引きずって移動するため、小回りが利きにくいと感じることもあります。
  • 収納場所にスペースが必要: スティック型などに比べて本体が大きいため、収納スペースを確保する必要があります。
  • 階段の掃除がしにくい: 本体を持ち運びながら階段を掃除するのは大変です。
  • 運転音が大きい傾向がある: パワフルな吸引力のため、スティック型などと比較して運転音が大きい場合があります。

こんな方におすすめ

  • 広い家全体をしっかり掃除したい方
  • カーペットやラグなど、ゴミが絡まりやすい場所が多い方
  • バッテリー切れを気にせず、長時間掃除したい方
  • 手元の負担を軽くしたい方

近年では、モーターの軽量化や自走式ヘッドの採用などにより、キャニスター型でも操作性や静音性が向上しているモデルも多く登場しています。