I saw her dance. と I saw her dancing. は、どちらも「彼女が踊るのを見た」という意味ですが、「踊りのどの瞬間(あるいはどのような状態)を見ていたか」というニュアンスに違いがあります。
知覚動詞(see, hear, watchなど)のあとに「目的語 + 原形不定詞(動詞の原形)」または「現在分詞(〜ing)」を置く文法の違いについて、具体的に解説します。
1. I saw her dance.
(彼女が踊るのを[最初から最後まで]見た)
- 文法: 知覚動詞 + 目的語 + 原形不定詞(dance)
- ニュアンス:動作の全体像(最初から最後までの一連の動作)が完結して見えたことを表します。
- イメージ:ステージの端から端まで、最初から最後まで通して彼女が踊るのをじっくり観賞した、というような客観的・まとまった出来事として捉えています。
2. I saw her dancing.
(彼女が踊っているのを[その最中に]見た)
- 文法: 知覚動詞 + 目的語 + 現在分詞(dancing)
- ニュアンス:動作の「途中経過(そのときまさに動いている最中)」のワンシーンを切り取って見たことを表します。
- イメージ:たまたま通りかかったときや、練習を覗き見たときに、彼女がピョンピョンと踊っている「その最中(最中の一コマ)」に自分の視線が重なったような、臨場感や躍動感のある表現です。
💡 まとめ(比較表)
| 例文 | 文法のかたち | ニュアンス |
| I saw her dance. | 原形 (dance) | 踊りの**一部始終(最初〜最後)**を見た |
| I saw her dancing. | 現在分詞 (dancing) | 踊っている最中のワンシーンを見た |
日常会話ではどちらも使われますが、「その瞬間目撃した臨場感」を出したいときは
-ing(dancing)が好まれ、「一連のパフォーマンスとして捉えた」ときは原形(dance)が使われます。