スピードスケートで日本女子最多となる通算10個の五輪メダルを獲得し、今春に現役を引退した高木美帆さんに対する国民栄誉賞の授与が、政府の方針として固まりました(28日を軸に首相官邸での授与式に向けて最終調整が進められています)。国民栄誉賞の制度概要や今回の経緯について詳しく解説します。
1. 国民栄誉賞のミッションと受賞基準
ミッション(創設の目的)
1977年(昭和52年)に当時の福田赳夫内閣によって創設されました。広く国民に敬愛され、社会に明るい希望と勇気を与えた業績をたたえることを目的としています。
受賞基準
明確な数値的・法的な規定があるわけではなく、「広く国民に広く夢と感動を与え、社会に明るい希望 and 勇気をもたらした者」という抽象的な要件に基づき、内閣総理大臣が有識者の意見を聞いた上で決定します。
2. 履歴とこれまでの主な受賞者
これまでの受賞実績
1977年の第1号である王貞治氏(プロ野球)をはじめとして、これまでに数多くの個人・団体が受賞しています。
スポーツ界・スケート界における位置づけ
スポーツ分野では、吉田沙保里さん、羽生結弦さん、なでしこジャパン(団体)、最近では車いすテニスの国枝慎吾さんなどが受賞しています。スケート界としては、2018年の羽生結弦さんに続く栄誉となります。
3. 今回の受賞要因(高木美帆さんの実績)
前人未到の記録
2010年バンクーバー大会から4大会連続で五輪に出場し、冬季大会では日本勢最多、夏冬通じても日本女子最多となる通算10個のメダル(金2、銀4、銅4)を獲得しました。
長期間のトップ維持と競技普及への貢献
15歳の若さで代表入りして以来、日本のスピードスケート界を牽引し続け、ワールドカップ(W杯)個人種目でも日本勢最多の勝利数を挙げるなど、圧倒的な競技成績とアスリートとしての姿勢が「国民に広く夢と感動を与えた」と評価されました。
4. 今後の見通し
政府の正式発表および首相官邸での授与式を経て、今後はスポーツ界のレジェンドとして、後進の育成やスポーツ振興など多方面でのさらなる活躍が期待されています。
高木美帆さんが国民栄誉賞の検討を受けて語った心境について伝えている。