はい、タグ機能を備えた簡易メモ帳アプリは多数存在します。
「簡易」の定義はいくつかありますが、一般的には以下のような特徴を持つものを指すことが多いでしょう。
動作が軽量で起動が速い
シンプルなUIで直感的に使える
複雑な書式設定機能(フォント、色、サイズなど)は限定的か、または持たない
純粋なテキストベースのメモに特化している
多くの場合は無料で利用できる(または安価)
これらの特徴を持ちつつ、タグ機能を提供しているメモ帳アプリは、様々なプラットフォーム(Windows, macOS, iOS, Android, Webアプリ)で利用可能です。
代表的なタグ機能付き簡易メモ帳アプリの例
具体的なアプリ名をいくつか挙げます。
Simplenote (シンプルノート)
特徴: 名前が示す通り、非常にシンプルで高速なメモ帳です。タグ機能が主要な整理方法として提供されており、検索も強力です。デバイス間で自動同期されるため、どこからでもアクセスできます。書式設定は最小限です。
対応プラットフォーム: Windows, macOS, Linux, iOS, Android, Web
簡易性: 高い(書式設定がほとんどない純粋なテキストメモ)
Standard Notes (スタンダードノート)
特徴: プライバシーとセキュリティに重点を置いたメモ帳で、エンドツーエンド暗号化が施されています。タグ機能は基本的な整理機能として備わっています。無料版でも十分使えますが、拡張機能(リッチテキストエディタなど)は有料版で提供されます。
対応プラットフォーム: Windows, macOS, Linux, iOS, Android, Web
簡易性: 中〜高(有料拡張機能なしなら簡易)
Obsidian (オブシディアン) / Joplin (ジョプリン) / Logseq (ログシーク)
特徴: これらは「セカンドブレイン」や「知識管理ツール」と呼ばれることも多く、単なるメモ帳以上の機能を持ちますが、タグ機能は非常に強力で、ノート間のリンク(バックリンク)機能と組み合わせて使うことで、知識を有機的に整理できます。ローカルにファイルを保存するため、データのプライバシーを重視する人にも人気です。マークダウン記法が中心です。
対応プラットフォーム: Windows, macOS, Linux, iOS, Android (ObsidianとJoplin)
簡易性: 中(多機能だが、シンプルな使い方に限定すれば簡易)
Evernote / Notion / OneNote
特徴: これらは「簡易メモ帳」というよりは多機能なノートアプリの部類に入りますが、もちろんタグ機能を備えており、簡単なメモを取ることも可能です。リッチテキスト、画像、音声など様々な形式の情報を扱えるため、用途によっては過剰な機能と感じるかもしれません。
対応プラットフォーム: 広く対応
簡易性: 低〜中(多機能)
Windows 11の新しいメモ帳アプリ
前回の回答で詳しく説明しましたが、基本的な機能に加えてタブ機能やダークモードなどが追加され、より使いやすくなりました。ただし、現時点(2025年7月)で、Windows 11の標準メモ帳アプリには直接的な「タグ機能」は搭載されていません。もし将来的にMicrosoftが追加する可能性はありますが、現状では上記のようなサードパーティ製のアプリを使用する必要があります。
簡易メモ帳でタグ機能を使うメリット
分類の柔軟性: フォルダと異なり、1つのメモに複数のタグを付けられるため、多角的な分類が可能です。
検索効率の向上: 特定のキーワードだけでなく、関連するタグで素早くメモを絞り込むことができます。
整理の負担軽減: 事前に厳密なフォルダ構造を考える必要がなく、後からタグで関連付けを整理できます。
思考の可視化: 関連するタグを辿ることで、自分の思考パターンやアイデアのつながりを発見しやすくなります。
もし現在Windows 11の標準メモ帳をお使いで、タグ機能を使いたいのであれば、上記のようなサードパーティ製のアプリの導入を検討されるのが良いでしょう。ご自身の使い方や求める機能に応じて最適なものを選ぶことをお勧めします。