2024年6月12日水曜日

俳句における季語「春の雪」

 

俳句における季語「春の雪」

解説

「春の雪」は、立春以降に降る雪を指す季語です。俳句では、冬の雪とは対照的な、儚く美しい雪のイメージとして詠まれることが多いです。

例句

  • 春の雪ふる女はまことうつくしい(種田山頭火)
  • 春の雪小鳥はどんな夢を見し(山田禮子)
  • 白杖に道尋ねられ春の雪(二瓶邦枝)
  • 紅淡き祝賀の席や春の雪(山口誓子)
  • 淡雪や窓にこぼるる花びら(高浜虚子)

特徴

  • 春の雪は、冬の雪と比べて積もりにくく、すぐに消えてしまうのが特徴です。そのため、俳句では「淡雪」と呼ばれることもあります。
  • 春の雪は、梅や桜の花と一緒によく詠まれます。
  • 春の雪は、儚さや寂しさを感じさせるイメージとして詠まれることも多いです。

その他

  • 春の雪は、三春の季語です。三春は、旧暦2月、3月、4月のことを指します。
  • 春の雪は、俳句では比較的新しい季語です。江戸時代中期以降に季語として使われるようになりました。

参考

「春の雪」は、俳句でよく使われる季語ですが、奥深い味わいがあります。ぜひ、いろいろな俳句を読んで、春の雪のイメージを膨らませてみてください。

俳句における季語「清明」

概要

清明は、二十四節気のひとつで、新暦では4月5日頃、旧暦では3月上旬にあたります。万物が清らかで生き生きとしている様子を指します。

俳句での使い方

  • 清明は春を代表する季語であり、春の訪れを詠む際に使われます。
  • 草木や花々の芽吹き、鳥のさえずりなど、春の生命力を感じさせる情景を表現するのに適しています。
  • また、清明には「祖先を祀る」という意味合いもあり、墓参りの様子を詠む際にも使われます。

例句

  • 清明や岩かげ走る清水川(松尾芭蕉)
  • 清明の光ゲあふれをる左腦かな(西田孝)
  • 清明の水菜歯ごたへよかりけり(鈴木真砂女)
  • 清明の柳芽を吹く風さわやか(小林一茶)
  • 清明の雨のふる庭の花もみじ(正岡子規)

その他

  • 清明は、俳句では比較的扱いやすい季語と言われています。
  • 初心者の方でも、安心して使うことができます。
  • ただし、清明には様々な意味合いがあるので、その意味を理解した上で使うことが大切です。

参考資料

「清明」を使った俳句を詠んでみてください。

春の日差しを浴びて、草木が芽吹く様子を想像しながら、一句詠んでみましょう。