俳句における季語「春の雪」
解説
「春の雪」は、立春以降に降る雪を指す季語です。俳句では、冬の雪とは対照的な、儚く美しい雪のイメージとして詠まれることが多いです。
例句
- 春の雪ふる女はまことうつくしい(種田山頭火)
- 春の雪小鳥はどんな夢を見し(山田禮子)
- 白杖に道尋ねられ春の雪(二瓶邦枝)
- 紅淡き祝賀の席や春の雪(山口誓子)
- 淡雪や窓にこぼるる花びら(高浜虚子)
特徴
- 春の雪は、冬の雪と比べて積もりにくく、すぐに消えてしまうのが特徴です。そのため、俳句では「淡雪」と呼ばれることもあります。
- 春の雪は、梅や桜の花と一緒によく詠まれます。
- 春の雪は、儚さや寂しさを感じさせるイメージとして詠まれることも多いです。
その他
- 春の雪は、三春の季語です。三春は、旧暦2月、3月、4月のことを指します。
- 春の雪は、俳句では比較的新しい季語です。江戸時代中期以降に季語として使われるようになりました。
参考
- http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2019/03/post-293a.html
- https://haikunippon.net/prize/2021winter.html
- https://yths.org/season-word-list/
「春の雪」は、俳句でよく使われる季語ですが、奥深い味わいがあります。ぜひ、いろいろな俳句を読んで、春の雪のイメージを膨らませてみてください。