ご関心をお持ちいただきありがとうございます!前の回答でご紹介した作家の中から、特に小学校4年生の読み聞かせ(7分程度)に適した、短い作品を多く持つ作家をピックアップし、代表的な短編をご紹介します。
🇯🇵 日本の童話作家より
1. 宮沢 賢治 の短い作品
賢治作品は詩的な表現が多いですが、短い童話も多くあります。絵本化されているものを選ぶと、時間調整が容易です。
| 作品名 | 読み聞かせ目安 | おすすめのポイント | 
| 雨ニモマケズ | 1分〜2分 | 【詩】 有名な詩ですが、暗唱や短い導入に最適です。 | 
| どんぐりと山猫 | 5分〜10分 | 【ユーモア・謎解き】 どんぐり裁判に巻き込まれる山猫の話。展開にユーモアがあり、少し長めですが4年生には物語として満足度が高い作品です。短縮版絵本を選ぶと7分台に収まります。 | 
| セロ弾きのゴーシュ | 10分〜15分 | 【芸術・成長】 少し長くなりますが、動物たちとの交流を通じて成長するゴーシュの姿は感動的です。7分に収めるには、あらすじを短く紹介する形になるため、読み聞かせとして完結させるのは難しいかもしれません。 | 
| よだかの星 | 7分〜10分 | 【自己肯定・生命】 醜い姿に悩むよだかが、最後に星になる切ない物語。読むスピード次第で7分前後に収まりやすく、命の尊さを考えさせる深いテーマです。 | 
2. 安房 直子 の短い作品
安房直子作品は、独特の美しい世界観を持つ短編が多いのが魅力です。
| 作品名 | 読み聞かせ目安 | おすすめのポイント | 
| きつねの窓 | 7分~10分 | 【幻想的・切ない】 猟師が狐にもらった窓で過去の光景を見る物語。短編ながら余韻があり、美しい文体は読み聞かせに最適です。 | 
| 花をかう日 | 5分~7分 | 【日常・優しい】 日常の中のささやかなできごとを描きながら、読後に温かい気持ちを残す物語。 | 
🌍 海外の童話作家より
3. レオ・レオニ の短い作品
レオニの作品は絵本が多く、シンプルで哲学的なテーマが魅力です。絵を見せながらの読み聞かせで7分前後にまとめられます。
| 作品名 | 読み聞かせ目安 | おすすめのポイント | 
| フレデリック | 5分~7分 | 【個性・詩】 他の野ネズミが食糧集めをする中、ひとり詩や色を集めるフレデリックの話。「心の豊かさ」という深いテーマを優しく伝えます。 | 
| じぶんだけのいろ | 5分~7分 | 【自己肯定・多様性】 周りの景色に合わせて体の色を変えるカメレオンが、自分だけの固有の色を探す物語。個性の尊重や、自分らしさについて考えるきっかけになります。 | 
4. アストリッド・リンドグレーン の短い作品
リンドグレーン作品は長編が多いですが、短編もいくつかあります。
| 作品名 | 読み聞かせ目安 | おすすめのポイント | 
| ちいさいロッタちゃん | 7分~10分 | 【日常・ユーモア】 ロッタちゃんの日常のささいな出来事を描く短編。小さなトラブルやユニークな発想が面白く、共感を呼びます。短めの章を選ぶと7分に収まります。 | 
これらの作家の作品は、図書館や書店で「短い話」や「短編集」「絵本」の形で探しやすいかと思います。ぜひ、一度お手に取って内容をご確認ください。