「毀誉褒貶(きよほうへん)」とは、けなすことと褒めること、つまり世間からの様々な評価や評判を意味する四字熟語です。この言葉は、単に良い評価と悪い評価があるだけでなく、それらが入り混じって定まらない状態や、評価が定まらない対象について使われます。
意味
「毀」は「そしる・けなす」、「誉」は「ほめる・名誉」、「褒」は「ほめる」、「貶」は「けなす・おとしめる」という意味です。これらが組み合わさることで、**「褒めたり貶したりする」**という両極端な評価を表します。
使い方
主に、人物や物事に対する世間の評価が一定せず、賛否両論ある状況を説明する際に用いられます。
例文
「あの政治家は、国民から毀誉褒貶が激しい人物だ。」
この場合、その政治家に対して、ある人は非常に高く評価する一方で、別の人は厳しく批判している、という状況を表しています。
「彼の新しい作品は、批評家の間で毀誉褒貶が入り混じっている。」
この場合、作品が一部の批評家には絶賛される一方、別の批評家には酷評されていることを示しています。
「毀誉褒貶」は、**「毀誉褒貶が激しい」「毀誉褒貶相半ばする」**といった形で使われることが一般的です。個人の評価ではなく、世間全体や集団の評価を指す点が特徴です。