HTMLにおけるエスケープ文字は、特定の記号をHTMLコード内でそのまま表示させるために使用される特殊な文字列です。これらの記号は、HTMLタグや他の構文要素と混同される可能性があるため、そのままでは正しく表示されません。
主なエスケープ文字と使用例
<
(小なり記号):<
- HTMLタグの開始記号として解釈されるのを防ぎます。
- 例:
<p>これは段落です。</p>
>
(大なり記号):>
- HTMLタグの終了記号として解釈されるのを防ぎます。
- 例:
10 > 5
&
(アンパサンド):&
- エスケープ文字の開始記号として解釈されるのを防ぎます。
- 例:
A & B
"
(ダブルクォーテーション):"
- HTML属性値を囲む記号として解釈されるのを防ぎます。
- 例:
<p title="This is "quoted" text.">
'
(シングルクォーテーション):'
- HTML属性値を囲む記号として解釈されるのを防ぎます。
- 例:
<p title='This is 'quoted' text.'>
エスケープ文字の必要性
- HTML構文の維持: エスケープ文字を使用することで、ブラウザはHTMLコードを正しく解釈し、意図した通りの内容を表示できます。
- セキュリティ対策: ユーザーが入力した文字列をそのままHTMLに表示する場合、悪意のあるスクリプトが実行される可能性があります。エスケープ処理を行うことで、このような攻撃を防ぐことができます。
- 特殊記号の表示: 著作権記号(©)や登録商標記号(®)など、キーボードから直接入力できない特殊記号を表示するためにも使用されます。
エスケープ処理の方法
- 手動: 上記の表を参考に、必要な記号をエスケープ文字に置き換えます。
- プログラミング言語: 多くのプログラミング言語には、文字列を自動的にエスケープ処理する関数やライブラリが用意されています。
- Javascriptの場合、textContentプロパティを使うことで、エスケープ処理が可能です。
- PHPの場合、htmlspecialchars関数を使うことでエスケープ処理が可能です。
その他
- 特殊文字は、文字コードを指定して表示することも可能です。例:©は、
©
と記述しても表示されます。 - HTML5では、一部の文字についてはエスケープ処理が不要になる場合がありますが、基本的なエスケープ文字は覚えておくことを推奨します。