「心頭(しんとう)」とは、「心(こころ)」や「心の中」「頭の中」を意味する言葉です。
文字通り「心(こころ)」と「頭(あたま)」を指し、人の意識や精神の根底にあるものを表します。
よく使われる有名なことわざ・慣用句
「心頭」という言葉は、主に次のような四字熟語や表現の中で使われます。
1. 心頭を滅却すれば火もまた涼し(しんとうをめっきゃくすれば ひもまたすずし)
- 意味: 無念無想の境地に達して心の中から雑念を取り除けば、火の熱さでさえ熱く感じられず、涼しく感じられる。どんなに苦しい状況であっても、気の持ち方(心の持ちよう)次第でそれを克服できるという教えです。
- 由来: 中国(唐代)の詩人・杜荀鶴(とじゅんかく)の詩に由来し、日本では戦国時代の僧・快川紹喜(かいせんじょうき)が織田信長に恵林寺を焼かれた際、辞世の句として唱えたことで広く知られています。
2. 心頭に発する(しんとうにはっする)
- 意味: 心の底から激しい感情(特に怒りや疑問など)がわき起こること。
- 例: 「彼の無責任な態度に、怒りが心頭に発した」
まとめ
日常生活で単体で「心頭」と使うことは少なく、上記のように「心頭を滅却する(心を無にする)」「心頭に発する(心の底からわき上がる)」といった文脈で、感情や精神の深み・根本を指す言葉として用いられます。