特定非営利活動法人 **日本NPOセンター(JNPOC)は、個別の社会課題(福祉や環境など)に直接アプローチする団体ではなく、それらの活動を支える「NPOのためのNPO(中間支援組織)」**です。
1996年に設立され、日本のNPOセクターにおけるインフラ(基盤)としての役割を担っています。
1. 組織の概要とミッション
日本NPOセンターは、民間非営利セクター全体の社会的基盤を強化することを目的としたナショナルセンターです。
ミッション: 「NPOの社会的基盤の強化を図り、市民社会づくりの共同責任者としての企業や行政との新しいパートナーシップの確立をめざす」
役割:
個別の団体を支援するだけでなく、NPO・企業・行政の3者の橋渡し役(インターメディアリ)となり、社会全体で課題解決に取り組む仕組みを作っています。
2. 活動分野と対象
活動の対象は「特定の個人」ではなく、**「NPO団体」「企業」「行政」**の3つが主な柱となります。
| 対象 | 具体的な活動内容 |
| NPO団体へ | IT活用支援、組織運営のノウハウ提供、リーダー育成、助成金の情報提供など。 |
| 企業へ | 社会貢献活動(CSR/CSV)の企画相談、NPOとのマッチング、社員ボランティアの促進。 |
| 行政へ | NPOとの協働ルール作り、政策提言、自治体のNPO支援施策へのアドバイス。 |
3. 具体的な活動事例
IT活用支援: 先の回答でも触れた「NPTechイニシアティブ」などを通じ、NPOのデジタル化を推進。
災害支援: 東日本大震災や能登半島地震など、大規模災害時に現地NPOと支援企業を繋ぐプラットフォームを構築。
情報公開(NPOヒロバ): 全国のNPO法人の情報を検索できるデータベースを運営し、透明性を向上。
4. 直面している課題
日本NPOセンターおよびNPOセクター全体が抱えている主な課題には、以下のようなものがあります。
スタッフの高齢化と次世代担い手不足:
設立から30年近くが経過し、設立メンバーの引退と、若い世代への組織継承が急務となっています。
財政基盤の不安定さ:
多くのNPOが受託事業や助成金に頼っており、自律的な収益モデルの構築が難しい状況にあります。
「中間支援」の価値の理解:
直接的な支援(例:子どもに食事を届ける)に比べて、それらを支える「中間支援(例:IT環境を整える)」への寄付や理解が集まりにくいという構造的課題があります。
カスタマーハラスメント(対人トラブル):
近年、支援現場でのスタッフへの過度な要求などが問題視されており、スタッフを守るための体制づくり(安全配慮)も新たな課題として浮上しています。
まとめ
日本NPOセンターは、日本の市民活動が「ボランティアの熱意」だけで終わらず、「組織として持続し、社会を変える力」を持つための土台を支え続けている組織です。
もし特定の活動(例えば、あなたの住む地域のNPOを探したい、寄付先を検討したいなど)に興味があれば、同センターが運営するデータベースの活用方法などをご紹介しましょうか?