NPOのIT活用支援窓口(中間支援組織など)は、単に「パソコンに詳しい人が教えてくれる」というだけでなく、「非営利組織特有の事情(予算不足、属人化、信頼性維持など)」に合わせた伴走型支援を行っています。
具体的にどのような「課題」に対し、どのような「IT支援」が行われているのか、代表的な4つの領域で解説します。
1. 事務局運営の効率化(「忙しすぎる」を解決)
多くのNPOでは、少人数のスタッフが多忙を極め、事務作業に追われています。
よくある課題:
会員名簿や寄付者リストがExcel(エクセル)でバラバラに管理され、最新版がどれかわからない。
紙の資料や領収書が溢れ、過去のデータを探すのに時間がかかる。
スタッフ間の連絡がメールばかりで、情報が埋もれてしまう。
具体的なIT支援:
クラウド化支援: Google Workspace や Microsoft 365 の導入サポート。
チャットツールの導入: Slack や LINE WORKS による、情報共有のスピードアップ。
データベース構築: kintone(キントーン)や Salesforce(セールスフォース)等を使い、活動記録や支援者情報を一元管理する仕組みづくり。
2. 資金調達と広報(「知ってもらう・寄付を集める」を加速)
活動を継続するための寄付集めや、ボランティア募集のための発信力を強化します。
よくある課題:
ホームページが古いままで、スマホで見にくい(信頼性が低く見える)。
クレジットカード決済を導入したいが、手数料や導入方法がわからない。
SNSを始めたが、何を発信すればいいかわからない。
具体的なIT支援:
ウェブサイト改善: WordPress 等を使った、更新しやすいHPへのリニューアル支援。
オンライン決済導入: 寄付サイト(Syncable, Canvaなど)の選定と、決済ボタンの設置支援。
広告運用サポート: 非営利団体向けに無料で提供される広告枠(Google Ad Grants 等)の申請・運用代行。
3. 組織基盤の安心・安全(「リスク」から守る)
個人情報や機密情報を扱う団体にとって、セキュリティ対策は信頼の要です。
よくある課題:
ウイルス対策ソフトが入っていない、または有効期限が切れている。
個人の私用PCで業務をしており、データの持ち出しが不安。
パスワードが全員同じで使い回されている。
具体的なIT支援:
セキュリティ診断: 組織の脆弱性をチェックし、対策の優先順位をつける。
ソフトの提供: テックスープ(TechSoup)などの仕組みを通じ、セキュリティソフトを格安で導入する支援。
IT規定の作成: パスワード管理やPC持ち出しのルール作りを伴走支援。
4. 非営利団体向け「割引プログラム」の橋渡し
IT支援窓口の大きな役割の一つに、「安くツールを使える制度」の案内があります。
具体的な支援:
TechSoup(テックスープ)の登録支援: アドビやマイクロソフトなどの高額ソフトを、NPO向け特別価格(数千円など)で手に入れるための窓口業務。
助成金の活用相談: IT導入に使える助成金(IT導入補助金や民間財団の助成)の申請アドバイス。
まとめ:IT支援がもたらす変化
IT支援を受けることで、団体は以下のような「三方よし」の状態を目指せます。
| 対象 | メリット |
| 団体スタッフ | 事務作業が減り、本来の「社会貢献活動」に集中できる。 |
| 支援者・寄付者 | 活動が可視化され、手軽に寄付や参加ができるようになる。 |
| 社会(受益者) | 団体のサービスが安定し、より多くの人に支援が届く。 |
もし、あなたが関わっている団体で「まずは何から手を付ければいいか」でお悩みでしたら、「現状の困りごと(例:領収書整理が大変、など)」のリストアップのお手伝いをしましょうか?
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