電車を走らせるために、様々な設備が連携して働いています。パンタグラフ、トロリー線、架線といった言葉を耳にすることがあるかと思いますが、それぞれどのような役割を果たしているのでしょうか。
パンタグラフ
パンタグラフは、電車の屋根に設置された集電装置で、菱形に開閉する仕組みになっています。電車が走行すると、このパンタグラフが上に跳ね上がり、架線と呼ばれる電線に接触します。そして、架線から電力を供給されることで、電車のモーターを駆動し、電車を動かすことができるのです。
トロリー線
トロリー線は、パンタグラフが接触する電線そのものを指すことがあります。架線とも呼ばれ、電車の走行経路に沿って設置されています。トロリー線には高い電圧が流れており、パンタグラフを通じて電車に電力を供給します。
架線
架線は、トロリー線と同じ意味で使われることもありますが、より広い意味で、電車が電力を供給されるための設備全体を指すこともあります。パンタグラフ、トロリー線、支持架線、碍子など、様々な部品から構成されています。
電車が電力を得る仕組み
- 発電所から電力が供給される: 電力会社の発電所で生成された電力は、変電所を経由して、架線に送られます。
- パンタグラフが架線に接触: 電車が走行すると、パンタグラフが架線に接触し、電流が流れます。
- 電流がモーターを駆動: パンタグラフから供給された電流は、電車内のモーターに流れ込み、モーターを回転させます。
- 車輪が回転し、電車が動く: モーターの回転によって車輪が回転し、レールの上を電車が走行します。
その他の集電方式
パンタグラフとトロリー線による集電方式以外にも、電車の集電方式はいくつか存在します。
- 第三軌条方式: 地下鉄などでよく見られる方式で、レールとレールの間にある第三軌条と呼ばれる電極に、電車が設置された集電靴で接触し、電力を供給する方式です。
- 床下集電方式: 路面電車などで使用される方式で、車体が低い位置にあるため、パンタグラフではなく、車体下部に設置された集電装置で電力を供給する方式です。
まとめ
電車を走らせるためには、パンタグラフ、トロリー線、架線といった様々な設備が連携して働く必要があります。これらの設備によって、電車は電力を得て、モーターを駆動し、レールの上を走行することができます。
より詳しく知りたい場合は、以下のキーワードで検索してみてください。
- 電車 仕組み
- パンタグラフ 原理
- トロリー線 電圧
- 架線 構造
- 集電方式
ご不明な点があれば、お気軽にご質問ください。
0 件のコメント:
コメントを投稿