オーラルフレイルとは、噛む力や飲み込む力などの口腔機能が衰え、食事や会話などに支障が出始める状態です。
オーラルフレイルは、フレイル(加齢に伴う心身の衰え)の前段階であり、適切な対策を取らないまま放置すると、フレイルやサルコペニア、誤嚥性肺炎などのリスクを高めることが分かっています。
オーラルフレイルの予防には、以下のことが重要です。
1. 口腔ケア
- 毎日の歯磨き:1日2回以上、正しいブラッシング方法で行う。
- 定期的な歯科検診:3ヶ月~半年に1回程度、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療を受ける。
- 口腔内清掃:歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯と歯の間の汚れを落とす。
- 義歯の適切な装着・管理:入れ歯を使用している場合は、定期的に歯科医院で調整してもらい、適切に装着・管理する。
2. 口腔機能訓練
- 咀嚼訓練:硬いものを噛んだり、ゆっくりと噛んで食べる。
- 嚥下訓練:飲み込みにくいと感じたら、ゆっくりと時間をかけて飲み込む。
- 発声訓練:歌を歌ったり、朗読したりする。
- 表情体操:顔の筋肉を動かす体操を行う。
3. 栄養バランスの良い食事
- よく噛む必要がある食品を積極的に摂取する。
- 柔らかい食事ばかりにならないように注意する。
- 十分な量の水分を摂取する。
4. 社会的な活動への参加
- 外出や人と会話する機会を増やす。
- 趣味やボランティア活動に参加する。
オーラルフレイルは、誰でもなる可能性があります。 早めに予防対策を始め、いつまでも健康的な生活を維持しましょう。
参考情報
- 厚生労働省「オーラルフレイル」https://www.mhlw.go.jp/index.html
- 日本歯科医師会「オーラルフレイル」https://www.jda.or.jp/en/jda_mem.html
- アクティブシニア「食と栄養」研究会「オーラルフレイル対策」https://www.asahi.com/relife/article/14292546
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