「PHP 友の会」についてですね。これは、プログラミング言語のPHPとは全く関係なく、PHP研究所が発行する雑誌『PHP』の読者を中心に活動している団体です。
松下幸之助氏が提唱した「素直な心になりましょう」という理念に基づき、人々の幸福や社会の繁栄に貢献することを目指しています。
以下に、PHP 友の会の具体的な内容を詳しく解説します。
1. PHP 友の会の目的と理念
PHP 友の会は、株式会社PHP研究所の創設者である松下幸之助氏の提唱により結成された任意のグループです。その中心的な理念は、松下幸之助氏が唱えた**「素直な心になりましょう」**というものです。
「素直な心」とは、物事をありのままに正しく見る心、私心のない心、とらわれない心と定義されており、この心を養い、広めることを通じて、個人の幸せはもちろん、世界の繁栄、平和、幸福の実現を目指しています。
PHP友の会は、入会したからといって物質的なメリットがあるわけではなく、**「損得を離れた心の交流」と「社会への貢献」**を重視しています。会員は、自分のお金と時間を使って社会に奉仕することを本旨としています。
2. 主な活動内容
PHP 友の会の活動は、大きく分けて以下の3つの柱があります。
学び(学習会・読書会):
例会: 月刊誌『PHP』や松下幸之助氏の著書『道をひらく』を読んで、参加者同士で感想や意見を述べ合う「読書会」が中心です。他者の意見を聞くことで、新たな気づきや学びを得ることを目的としています。
講演会: 外部から講師を招いたり、会員自身が講師となって講演を行ったりすることもあります。
PHP友の会セミナー: 「素直な心」を学ぶためのセミナーが定期的に開催されています。ベーシック編、アドバンス編、エキスパート編などがあり、学びを深めることができます。
素直アドバイザー資格制度: PHP友の会セミナーをすべて受講した人は、「素直アドバイザー」の資格取得に挑戦できます。
交流(仲間づくり):
年齢、職業、地域を問わず、同じ志を持つ仲間との交流を深める機会を提供しています。
「社会に出て新しい友だちはなかなかできないけれど、読書会に参加してたくさんの友だちができました」といった声があるように、心の交流ができる仲間との出会いを大切にしています。
オンラインでの交流会なども開催されています。
社会貢献活動:
愛の募金: PHP活動に賛同した人々からの募金をもとに、国内外の福祉施設やボランティア団体へ寄付を行っています。
クリーン活動: 毎年特定の月をクリーン活動月間とし、地域の清掃活動を行っています。「ゴミを一つ拾えば地域が一つきれいになるとともに、自分自身の心もきれいになる」という考えに基づいています。
『PHP』誌を贈る運動: 東日本大震災を契機に始まった活動で、『PHP』誌を被災地や全国の学校、病院、福祉施設などに寄贈しています。
3. 組織と活動拠点
全国組織: 全国PHP友の会として、日本全国に約170の活動拠点があります(2025年6月時点)。3人程度の小さな会から50人近くの大きな会まで、規模は様々です。
運営: 会員によるボランティア運営の任意団体です。
会員層: 20代から90代まで幅広い年齢層の会員がいます。様々な職業の人が参加しており、多様な視点からの意見交換が行われています。
会費: PHP正会員(個人)は年会費3,000円、PHP法人/賛助会員は一口12,000円となっています。
4. 歴史
PHP 友の会は、1976年1月にPHP友の会事務局が開設され、本格的な活動が始まりました。それ以前にも松下幸之助氏の提唱により初期のPHP友の会は存在しましたが、一度はPHP研究所に吸収される形となり、その後、読者の強い要望により現在のPHP友の会が再結成されました。
以来、定期的な例会、全国大会の開催、思いやり運動の開始、海外の友の会との国際交流、資格制度の導入など、様々な活動を展開し、40年以上の歴史を重ねています。
まとめ
「PHP 友の会」は、プログラミングとは関係なく、松下幸之助氏の「素直な心」という理念に基づき、雑誌『PHP』をテキストに学び、交流し、社会貢献活動を行う任意団体です。自己成長や他者貢献に関心のある方が集い、互いに学び合い、より良い社会の実現を目指して活動しています。
ご興味があれば、お住まいの地域に活動拠点があるか、PHP友の会の公式ウェブサイトなどで調べてみることをお勧めします。
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