口腔機能低下症とは

 口腔機能低下症とは、加齢や疾患、障害などによって、口腔内の機能が低下する状態です。具体的には、咀嚼、嚥下、構音、唾液、感覚のいずれかまたは複数の機能が低下した状態を指します。

口腔機能低下症の原因は、主に以下の3つが挙げられます。

• 加齢

加齢によって、歯や骨、筋肉、神経などの機能が低下し、口腔機能が低下します。

• 疾患や障害

歯周病や口腔がんなどの疾患や、パーキンソン病やALSなどの障害によって、口腔機能が低下することがあります。

• 生活習慣

偏った食生活や、口腔ケアの不十分さなどが、口腔機能の低下を促進することがあります。

口腔機能低下症になると、以下のような症状が現れることがあります。

• 食べ物を噛み切るのが難しい
• 食べ物を飲み込むのが難しい
• 滑舌が悪くなる
• 口の中が乾く
• 痛みや違和感がある

口腔機能低下症を放置すると、以下のような悪影響が出る可能性があります。

• 食事の楽しみが失われる
• 栄養不足や脱水症状になる
• 誤嚥性肺炎などのリスクが高まる
• 全身の健康状態が低下する

口腔機能低下症の予防には、以下のことに気をつけましょう。

• 定期的に歯科検診を受ける
• バランスの良い食事を心がける
• 口腔ケアを丁寧に行う

口腔機能低下症の治療は、原因によって異なります。

• 加齢によるもの

加齢による口腔機能低下症は、根本的な治療法はありませんが、口腔ケアやリハビリテーションによって、症状を緩和することができます。

• 疾患や障害によるもの

疾患や障害による口腔機能低下症は、原因となっている疾患や障害の治療が中心となります。

• 生活習慣によるもの

生活習慣による口腔機能低下症は、食生活や口腔ケアの改善によって、症状を改善することができます。

口腔機能低下症は、早期発見・早期治療が大切です。口腔内に違和感や不安がある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。