棚卸の仕訳は、期首商品棚卸高と期末商品棚卸高を用いて以下の手順で行います。
1. 期首商品棚卸高の仕訳(期首のみ)
借方:期首商品棚卸高 貸方:仕入高
2. 期末商品棚卸高の仕訳
借方:仕入高 貸方:商品 貸方:期末商品棚卸高
3. 仕訳例
期首商品棚卸高:100,000円、期末商品棚卸高:150,000円の場合
期首商品棚卸高の仕訳
借方:期首商品棚卸高 100,000円 貸方:仕入高 100,000円
期末商品棚卸高の仕訳
借方:仕入高 50,000円 貸方:商品 150,000円 貸方:期末商品棚卸高 150,000円
4. 仕訳のポイント
- 期首商品棚卸高は、期初の商品残高を計上します。
- 期末商品棚卸高は、期末の商品残高を計上します。
- 仕入高は、期中に購入した商品の金額を計上します。
- 商品は、期末の商品残高を計上します。
- 仕訳は、借方と貸方の金額が一致している必要があります。
5. 棚卸方法による仕訳の違い
棚卸方法には、総額法、個別法、先入先出法、後入先出法などがあります。棚卸方法によって、仕訳は以下のように異なります。
- 総額法:期末商品棚卸高は、棚卸資産の総額を計上します。
- 個別法:期末商品棚卸高は、それぞれの商品の数量と単価を計上します。
- 先入先出法:期末商品棚卸高は、最初に購入した商品から順に計上します。
- 後入先出法:期末商品棚卸高は、最後に購入した商品から順に計上します。
6. 棚卸資産減耗損
棚卸資産の価額が期末に減少している場合は、棚卸資産減耗損を計上します。棚卸資産減耗損は、費用に計上します。
7. 消費税
課税事業者の場合、棚卸資産の仕訳には消費税も計上する必要があります。
8. 参考情報
- 国税庁:タックスアンサー No.5410「棚卸資産の評価」
- 弥生会計:棚卸しの決算仕訳
- マネーフォワード クラウド会計:棚卸資産の勘定科目とは?計算方法や仕訳例を解説
9. その他
棚卸の仕訳は、企業の会計処理において重要な役割を果たします。仕訳に誤りがあると、会社の財務状況が正しく表示されず、経営判断に影響を与える可能性があります。
棚卸の仕訳について、ご不明な点があれば、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
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