セルフメディケーションとは、WHOの定義によれば「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」ことです。つまり、薬局などで処方せんがなくても購入できる一般用医薬品(OTC医薬品)を上手に利用しながら病気の予防や体調管理を行い、自分の健康を自分で守ることです。
具体的には、かぜをひいたときにかぜ薬をのむ、小さな傷にバンソウコウを貼る、疲れたときにビタミン剤をのむ、といったことです。
セルフメディケーションを行うためには、以下の点に注意が必要です。
- 自分の健康状態を正しく理解する
- 適切な医薬品を選ぶ
- 用法・用量を守って使用する
- 副作用の可能性があることを理解する
セルフメディケーションを適切に行うことで、以下のようなメリットがあります。
- 病院を受診する前に、症状を軽減できる
- 病院を受診するまでの時間を短縮できる
- 病院の待ち時間を減らすことができる
- 医療費を節約できる
セルフメディケーションは、国民一人ひとりが健康を維持・増進するために重要な取り組みです。
日本では、2019年に「セルフメディケーション推進協議会」が設立され、セルフメディケーションの普及・啓発活動が行われています。また、2020年からは「セルフメディケーション税制」が導入され、一定の条件を満たしたセルフメディケーションにかかる医療費が所得控除の対象となりました。
セルフメディケーションを正しく理解し、適切に行うことで、健康的な生活を送ることができます。
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