日本政府の施策である大学ファンドとは、2022年3月に創設された、10兆円規模の大学基金です。政府の出資で設立されたファンドの運用益を活用して、世界トップレベルの研究水準を目指す大学を長期的・安定的に助成する目的で創設されました。
大学ファンドの運用は、内閣府が設置した「大学ファンド運用・監視委員会」が責任を持ち、株式会社日本投資再生機構(JINR)が運用業務を担っています。運用方針は、安全性と収益性の両立を重視するとともに、長期的な運用に耐えうるリスク管理を徹底するというものとなっています。
大学ファンドの助成対象となる大学は、文部科学省が選定する「国際卓越研究大学」です。国際卓越研究大学は、以下の3つの基準を満たす大学が認定されます。
- 世界トップレベルの研究水準を有すること
- 研究力強化に向けた改革を推進していること
- 地域社会や産業界との連携を推進していること
2023年3月現在、国際卓越研究大学として認定されているのは、東北大学、東京大学、京都大学の3校です。
大学ファンドは、日本の大学の研究力強化と国際競争力の向上に大きな期待が寄せられています。しかし、まだ運用開始から間もないこともあり、今後の運用状況や助成効果がどうなるかは、注視していく必要があります。
大学ファンドの主な目的は、以下の3つです。
- 世界トップレベルの研究水準を目指す大学の研究力強化
- 大学の研究成果の社会還元
- 大学の国際競争力の向上
大学ファンドは、これらの目的を達成するために、以下の3つの助成メニューを用意しています。
- 研究拠点整備助成
- 研究人材育成助成
- 国際連携助成
研究拠点整備助成は、世界トップレベルの研究水準を実現するために必要な研究拠点の整備を支援するものです。研究人材育成助成は、優秀な研究人材の育成を支援するものです。国際連携助成は、海外の大学や研究機関との連携を支援するものです。
大学ファンドは、日本の大学の研究力強化と国際競争力の向上に大きな期待が寄せられている施策です。今後の運用状況や助成効果がどうなるかに注目が集まっています。
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