「あぶはち取らず」とは、二兎を追う者は一兎をも得ずと同じ意味のことわざで、欲張って複数の利益を得ようとした結果、どちらも逃してしまうことを意味します。
由来
このことわざの由来は諸説ありますが、一般的には以下のように考えられています。
- 虻(あぶ)と蜂(はち)はどちらも人を刺す昆虫ですが、虻は血を吸い、蜂は蜜を集めます。
- 昔の人は、虻と蜂を同時に捕まえようとすると、どちらも逃してしまうことに気づきました。
- このことから、「あぶはち取らず」という言葉が生まれ、欲張って複数の利益を得ようとした結果、どちらも逃してしまうことをたとえるようになりました。
使い方
「あぶはち取らず」は、以下のような場面で使われます。
- 複数の選択肢がある中で、優柔不断になってしまい、結局何も選べなかったとき
- 複数のプロジェクトに同時に取り組もうとした結果、どれも中途半端になってしまったとき
- 欲張って値引き交渉をしようとした結果、良い条件で買えなかったとき
例文
- あれもこれも欲張って結局何も買えなかったなんて、あぶはち取らずもいいところだ。
- 複数の部署から仕事を依頼された結果、どれも期日までに完成できず、あぶはち取らずになってしまった。
- 彼氏は、複数の女性と同時に付き合おうとして、結局振られてしまった。まさにあぶはち取らずだね。
類義語
- 二兎を追う者は一兎をも得ず
- 欲深りは身を持ち崩す
- 天に二物を与えず
- 目移りが仇となる
- 手の届かない月
対義語
- 一石二鳥
- 欲張らずに
- ほどほどにする
- 中庸の徳
- 諦める
まとめ
「あぶはち取らず」は、欲張って複数の利益を得ようとした結果、どちらも逃してしまうことを意味するたとえ言葉です。
何か目標を達成したい場合は、あれこれ欲張らず、一つに集中することが大切です。
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