2024年7月10日水曜日

「あぶはち取らず」とは

 「あぶはち取らず」とは、二兎を追う者は一兎をも得ずと同じ意味のことわざで、欲張って複数の利益を得ようとした結果、どちらも逃してしまうことを意味します。

由来

このことわざの由来は諸説ありますが、一般的には以下のように考えられています。

  • 虻(あぶ)と蜂(はち)はどちらも人を刺す昆虫ですが、虻は血を吸い、蜂は蜜を集めます。
  • 昔の人は、虻と蜂を同時に捕まえようとすると、どちらも逃してしまうことに気づきました。
  • このことから、「あぶはち取らず」という言葉が生まれ、欲張って複数の利益を得ようとした結果、どちらも逃してしまうことをたとえるようになりました。

使い方

「あぶはち取らず」は、以下のような場面で使われます。

  • 複数の選択肢がある中で、優柔不断になってしまい、結局何も選べなかったとき
  • 複数のプロジェクトに同時に取り組もうとした結果、どれも中途半端になってしまったとき
  • 欲張って値引き交渉をしようとした結果、良い条件で買えなかったとき

例文

  • あれもこれも欲張って結局何も買えなかったなんて、あぶはち取らずもいいところだ。
  • 複数の部署から仕事を依頼された結果、どれも期日までに完成できず、あぶはち取らずになってしまった。
  • 彼氏は、複数の女性と同時に付き合おうとして、結局振られてしまった。まさにあぶはち取らずだね。

類義語

  • 二兎を追う者は一兎をも得ず
  • 欲深りは身を持ち崩す
  • 天に二物を与えず
  • 目移りが仇となる
  • 手の届かない月

対義語

  • 一石二鳥
  • 欲張らずに
  • ほどほどにする
  • 中庸の徳
  • 諦める

まとめ

「あぶはち取らず」は、欲張って複数の利益を得ようとした結果、どちらも逃してしまうことを意味するたとえ言葉です。

何か目標を達成したい場合は、あれこれ欲張らず、一つに集中することが大切です。

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