**明鏡止水(めいきょうしすい)**は、四字熟語の一つで、「一点の曇りもない鏡と静かな水のように、よこしまな心がなく明るく澄みきった心境」を指します。
語源
- 明鏡:一点の曇りもない鏡
- 止水:静かにたたえられた澄んだ水
意味
明鏡止水は、以下の2つの要素から成り立っています。
- 澄んだ心:邪念や雑念がなく、明るく澄みきった心
- 静かな心:落ち着いていて、慌てない心
これらの要素が合わさることで、明鏡止水は、感情に左右されることなく、冷静かつ明晰な判断ができる状態を表します。
使い方
明鏡止水は、以下のような場面で使われます。
- 困難な状況に直面したとき、冷静さを保ち、的確な判断を下す人
- 常に客観的な視点で物事を捉え、偏見を持たない人
- 強い精神力を持っており、何事にも動じない人
例文
- 彼は、明鏡止水の心境で、難しい交渉に臨んだ。
- 彼女は、常に明鏡止水の目で物事を判断するため、周囲から信頼されている。
- 彼は、どんな困難にも動じない明鏡止水の精神を持っている。
類似表現
- 泰然自若(たいぜんじじゃく):落ち着いていて、慌てない様子
- 臨機応変(りんきおうべん):状況に応じて柔軟に対応する様子
- 不動心(ふどうしん):心が動かない様子
対義表現
- 焦燥不安(しょうそうふあん):落ち着かず、心乱れる様子
- 動揺(どうよう):心を乱され、落ち着かない様子
- 偏見(へんけん):特定の物事に対する固定観念
その他
明鏡止水は、理想的な精神状態の一つとされています。しかし、常に明鏡止水の心境を保つことは難しいものです。日頃から心を鍛え、冷静さを失わないように努めることが大切です。
参考
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