株式会社わかさ生活の経営情報は、公開されている情報源から断片的に得られますが、上場企業のような詳細な決算情報は一般には公開されていません。これは、同社が非上場企業であるためです。
しかし、いくつかの情報から、その経営状況や特徴をうかがい知ることができます。
主な経営情報
資本金:
1,000万円 (2023年12月時点の情報)
売上高:
具体的な最新の年間売上高は公開されていませんが、過去の情報として「2016年12月期に164億円」という情報が確認できます。
また、2025年6月時点のBIZMAPSの情報では「売上 100億~300億」の規模に分類されています。
主力商品の『ブルーベリーアイ』は、累計販売数1億4000万袋(2023年4月時点)を突破しており、ブルーベリーサプリメント市場では18年連続売上№1の実績を持つなど、安定した収益基盤があると推測されます。
従業員数:
わかさ生活グループ全体で157名(2023年12月時点)という情報があります。
他の情報源では「わかさ生活グループ全従業員数201名(2025年3月1日時点)」や「従業員数197名」など、時期によって多少の変動はありますが、概ね200名前後の規模感と推測されます。
正社員数は約100~250名といった情報が見られます。
経営戦略・特徴:
創業者の強いリーダーシップと哲学: 代表取締役の角谷建耀知氏が、自身の経験から「目の健康」に特化した事業を立ち上げており、その強い理念が経営の根幹にあります。著書も出版されており、その経営哲学が注目されています。
品質と研究開発への注力: 自社研究所「みらい研究所」を保有し、ブルーベリーをはじめとする健康素材の機能性や安全性に関する研究開発に積極的に取り組んでいます。これまでに100回以上の研究成果を発表しているなど、製品の信頼性向上に力を入れています。
多角的な事業展開: サプリメント事業を核としつつも、化粧品、原料OEM、出版、さらにはフリーランス向けの求人マッチングサイト「WAKASAPort」の運営、そして2025年開業予定のブルーベリー専門店「WAKASA&Co.」など、事業領域を拡大しています。これにより、単なる健康食品メーカーに留まらない展開を目指していると言えます。
顧客とのコミュニケーション重視: 通信販売が主軸であり、コールセンターや「わかさプロアドバイザー室」を通じてお客様との対話を重視しています。SNSでの発信も積極的に行い、ファンとのエンゲージメントを高めています。
社会貢献活動への積極性: 「Wakasa Vision」として視覚障がい者支援、児童支援、被災地支援など、企業理念に基づいた社会貢献活動に力を入れている点が特徴です。
従業員への投資: 2023年2月には、物価高騰に対応するため、経営層を除く全従業員に対して平均15%の給与ベースアップを実施しています。これは、「従業員一人ひとりが経済的に安心して勤務できる環境」を重視する経営姿勢を示しています。
まとめ
株式会社わかさ生活は、目の健康を軸としたサプリメント事業で確立された地位を持つ非上場企業です。創業者の強いリーダーシップのもと、品質と研究開発を重視し、多角的な事業展開と積極的な社会貢献活動を通じて持続的な成長を目指しています。詳細な財務諸表は公開されていませんが、継続的な事業拡大や従業員への投資といった情報から、堅実な経営が行われていることがうかがえます。
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