はい、その通りです。Word の音声入力機能(「ディクテーション」と呼ばれます)は、Word のバージョンや、Microsoft 365 のサブスクリプションの有無によって利用できるかどうかが異なります。
Microsoft 365 サブスクリプションの場合
現在、Word に組み込まれている最も高機能な音声入力機能「ディクテーション」は、基本的に Microsoft 365 のサブスクリプション契約者向けの機能です。
対応バージョン:
Microsoft 365 アプリ (デスクトップ版 Word): Windows および macOS の Word アプリで利用できます。
Word for the Web (Web版 Word): Webブラウザで利用できるWordでも利用可能です。
Word Mobile (モバイル版 Word): スマートフォンやタブレット向けのWordアプリでも利用できます。
特徴:
「ホーム」タブに「ディクテーション」ボタンが表示されます。
比較的新しい音声認識技術を使用しており、精度が高いです。
句読点の自動入力や、特定のコマンド(「改行」「コンマ」など)で書式設定や操作も可能です。
Web版Wordでは、音声ファイルをアップロードして文字起こしを行う「トランスクリプト」機能も利用できます(ただし、無料版には時間制限があります)。
永続ライセンス版 Word (Office 2021, 2019, 2016など) の場合
買い切り版のWord(Office 2021、Office 2019など)には、Microsoft 365 の「ディクテーション」ボタンは標準では搭載されていません。
しかし、これらのバージョンでもオペレーティングシステム(OS)に搭載されている音声認識機能を利用して、Word に音声入力を行うことは可能です。
Windows の場合:
Windows 音声認識(Windows Speech Recognition): Windows 10 以降のWindows OSに標準搭載されている機能です。キーボードショートカット (通常は
Windowsロゴキー + H
) で呼び出すことができます。この機能を有効にすることで、Wordを含む様々なアプリケーションで音声入力が可能になります。Windows 11 の「音声入力」: Windows 11 では、より強化された音声入力機能が搭載されており、
Windowsロゴキー + H
で呼び出せます。
macOS の場合:
macOS にも標準で音声入力機能が搭載されています。システム設定で有効にすることで、Wordでも利用できます。
まとめ
機能名 | Wordのバージョン/ライセンス | 特徴 |
ディクテーション | Microsoft 365 サブスクリプション | Wordアプリ、Web版、モバイル版に標準搭載。「ホーム」タブにボタンあり。高精度で、句読点や書式設定コマンドに対応。Web版では「トランスクリプト」機能も利用可能。 |
OSの音声認識機能 | 永続ライセンス版 Word | Word単体ではなく、Windows OSやmacOSに搭載されている機能を利用。キーボードショートカットなどで呼び出し、Wordに入力する。Microsoft 365のディクテーションより機能が限定される場合がある。 |
したがって、もし現在お使いのWordで「ディクテーション」ボタンが見つからない場合や、うまく機能しない場合は、お使いのWordのバージョンと、Microsoft 365のサブスクリプション状況を確認してみてください。そして、OS標準の音声認識機能の利用も検討してみると良いでしょう。
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