「コグニサイズ」とは、**認知機能(Cognition)と運動(Exercise)**を組み合わせた、新しいタイプの脳トレーニングです。国立長寿医療研究センターが開発しました。
具体的には、運動と同時に、脳を働かせる課題を行うことで、認知機能の維持や向上を目指します。
コグニサイズのポイント
- デュアルタスク: 運動と認知課題を同時に行うことで、脳の異なる領域を同時に活性化させます。
- 多様な組み合わせ: 簡単な運動からやや複雑な運動まで、様々な種類の運動と、計算、記憶、判断などの認知課題を組み合わせることができます。
- 楽しみながらできる: ゲーム感覚で楽しめる要素を取り入れることで、継続しやすくなるように工夫されています。
コグニサイズの例
- ステップ運動をしながら計算をする: 足踏みをしながら、簡単な足し算や引き算をする。
- ボール回しをしながらしりとりをする: 手でボールを回したり、受け渡しをしながら、前の人が言った言葉の最後の文字から始まる言葉を言う。
- リズムに合わせて手を叩きながら、指定された色のものを探す: 音楽に合わせて手拍子をしながら、「赤色のもの」を探して指さす。
- ウォーキング中に、見える物の名前を順番に言う: 歩きながら、目に入るものを順番に声に出して言う。
コグニサイズの効果
研究によると、コグニサイズは以下のような効果が期待されています。
- 認知機能の向上: 記憶力、注意力、実行機能などの認知機能の維持や改善。
- 転倒予防: バランス感覚や注意力の向上により、転倒のリスクを減らす。
- 生活習慣病予防: 運動による身体的な健康効果も期待できる。
- 脳の活性化: 脳の血流を促進し、神経細胞の活性化を促す。
コグニサイズを始めるには
コグニサイズは、特別な道具がなくても、自宅や身近な場所で簡単に行うことができます。インターネットや書籍などで様々な種類のコグニサイズが紹介されていますので、ご自身の体力や興味に合わせて取り組んでみてください。
高齢者の方だけでなく、若い世代の方の脳の活性化や認知症予防にも役立つと考えられています。楽しみながら、脳と体を同時に鍛えてみましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿