麻雀の上がり方について解説します。麻雀で「上がる」とは、自分の手牌14枚を指定された形に完成させ、役と呼ばれる条件を満たすことです。
基本的な上がり形
麻雀の基本的な上がり形は「4面子(メンツ)1雀頭(ジャントウ)」です。
- 面子(メンツ): 3枚1組の牌の組み合わせで、以下の2種類があります。
- 順子(シュンツ): 同じ種類の数牌で、数字が連続した3枚の組み合わせ(例:萬子の1・2・3、筒子の5・6・7など)。
- 刻子(コーツ): 同じ牌3枚の組み合わせ(例:索子の8・8・8、字牌の北・北・北など)。
- 槓子(カンツ): 同じ牌4枚の組み合わせ(暗槓・明槓の2種類があります)。槓子は面子として扱われます。
- 雀頭(ジャントウ): 2枚1組の同じ牌の組み合わせ(例:發・發、筒子の2・2など)。
つまり、上がり形とは、順子4つと雀頭1つ、または刻子(槓子を含む)4つと雀頭1つの組み合わせとなります。
上がり方
上がり方には、以下の2種類があります。
- ツモ(自摸): 自分で引いてきた牌で手牌が上がり形になった場合。「ツモ」と発声して手牌を開きます。
- ロン(栄和): 他のプレイヤーが捨てた牌で自分の手牌が上がり形になった場合。「ロン」と発声して、捨て牌と自分の手牌を開きます。ただし、ロンで上がるには役が必要です(後述)。
役(ヤク)
単に手牌が上がり形になっただけでは上がれません。麻雀には「役(ヤク)」と呼ばれる、上がりとなるための条件が定められています。役には様々な種類があり、それぞれ翻数(ハン)という点数を計算するための単位が設定されています。
主な役の例(一部)
- 立直(リーチ): 門前(メンゼン:鳴いていない状態)で聴牌(テンパイ:あと1枚で上がりの形になること)した場合に、1000点を供託して宣言する役。1翻。
- 門前清自摸和(メンゼンチンツモホー、メンゼンツモ): 門前で聴牌し、自分でツモって上がる役。1翻。
- 平和(ピンフ): 門前で、4つの面子がすべて順子、雀頭が役牌(ヤクハイ:三元牌または風牌)でなく、待ちの形が両面待ち(リャンメンマチ:例:3・4で5を待つ形)である場合に成立する役。1翻。
- 断么九(タンヤオ): 手牌のすべての牌が2~8の数牌で構成されている場合に成立する役。鳴いても成立する(食いタンありのルールの場合)。1翻。
- 役牌(ヤクハイ): 以下のいずれかの牌が3枚揃った刻子(または槓子)である場合に成立する役。1翻。
- 三元牌(サンゲンパイ): 白(ハク)、發(ハツ)、中(チュン)
- 場風牌(バカゼハイ): その局の場を示す風牌(東場なら東)。
- 自風牌(ジカゼハイ): そのプレイヤーの席順を示す風牌(親は東、子は南・西・北)。
- 一盃口(イーペーコー): 同じ種類の数牌で、数字が連続した2組の順子がある場合に成立する役。門前のみ。1翻。
この他にも多くの役が存在します。役の種類と成立条件を覚えることが、麻雀で上がるために非常に重要です。
上がりまでの流れ
- 配牌(ハイパイ): ゲーム開始時に、各プレイヤーに13枚の牌が配られます。
- 理牌(リーパイ): 配られた牌を見やすく並べ替えます。
- 打牌(ダハイ)とツモ牌: 親(最初に牌を配る人)から順番に、山から牌を1枚引き(ツモ)、不要な牌を1枚捨てます(打牌)。
- 鳴き(ナキ): 他のプレイヤーが捨てた牌を利用して、自分の手牌を面子にする行為。「ポン」「チー」「カン」の3種類があります。鳴くと門前役は成立しなくなります。
- 聴牌(テンパイ): あと1枚で上がり形になる状態。
- 和了(ホーラ): 手牌が上がり形になり、役が揃ったら「ツモ」または「ロン」と発声して上がります。
注意点
- フリテン: 自分の捨てた牌と同じ牌でロン上がりすることはできません。ツモ上がりは可能です。
- ノーテン罰符: 誰も上がらずに局が終了した場合、聴牌しているプレイヤーがいないプレイヤーから点数をもらいます。
麻雀は奥が深く、戦略や読みも重要な要素となりますが、まずは基本的な上がり形と役を覚えることから始めましょう。
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