2024年7月13日土曜日

フェーズフリー、ローリングストックとは

 

フェーズフリーとは

フェーズフリーとは、「日常」と「非常時」の区別をなくし、いつでもどこでも防災に備える考え方です。

従来の防災では、災害発生時に備えて食料や水などの備蓄品を用意していましたが、フェーズフリーでは、日頃から使っているものを災害時にも活用することを考えます。

具体的には、以下のような取り組みが挙げられます。

  • 防災リュックに日用品を入れる: 普段持ち歩いているリュックに、災害時に役立つ日用品(タオル、ティッシュ、ウェットティッシュなど)を入れておく。
  • 常備薬を多めに用意しておく: 風邪薬や胃腸薬など、常備薬を多めに用意しておき、災害時に備える。
  • 家具の転倒防止対策をする: 家具の転倒は地震時の大きな被害につながるため、普段から家具の転倒防止対策をする。

フェーズフリーのメリットは、以下の通りです。

  • 特別な準備が不要: 日頃から使っているものを使うため、特別な準備をする必要がありません。
  • コストがかからない: すでに持っているものを使うため、追加でコストがかかりません。
  • 場所を取らない: 日用品などを活用するため、防災用品の収納場所を確保する必要がありません。

一方、デメリットとしては、以下の点が挙げられます。

  • 意識的に管理する必要がある: 日用品を災害時に活用するためには、賞味期限や消費期限を意識的に管理する必要があります。
  • すべてのものが使えるわけではない: すべてのものが災害時に使えるわけではないため、状況に合わせて必要なものを用意する必要があります。

ローリングストックとは

ローリングストックは、フェーズフリーを実現するための具体的な方法の一つです。

ローリングストックとは、日頃から少し多めに食料や水などの備蓄品を用意しておき、消費したものから補充していくことで、常に一定量の備蓄品を確保しておく方法です。

具体的には、以下のような手順で行います。

  1. 必要な備蓄量を把握する: 家族の人数や食習慣などを考慮して、必要な備蓄量を把握します。
  2. 備蓄品を購入する: 食料、水、日用品など、必要な備蓄品を購入します。
  3. 古いものから消費する: 消費期限や賞味期限が近いものから消費し、消費したものから新しいものを補充していく。

ローリングストックのメリットは、以下の通りです。

  • 常に一定量の備蓄品を確保できる: 消費したものから補充していくため、常に一定量の備蓄品を確保することができます。
  • 鮮度を保ちながら備蓄できる: 古いものから消費するため、食品の鮮度を保ちながら備蓄することができます。
  • 災害時に慌てない: 日頃から備蓄品を管理しているため、災害時に慌てることなく必要なものを取り出すことができます。

一方、デメリットとしては、以下の点が挙げられます。

  • 収納スペースが必要: ある程度の収納スペースが必要になります。
  • 管理の手間がかかる: 消費期限や賞味期限を管理する手間がかかります。

まとめ

フェーズフリーとローリングストックは、いつでもどこでも防災に備えるための有効な考え方と方法です。

日々の生活の中で意識的に取り入れることで、災害時に慌てずに必要な対応をすることができるようになります。

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