2024年7月13日土曜日

Webサイト、Webアプリ、Webシステムの違い

 ウェブ制作において、「ウェブサイト」、「Webアプリ」、「Webシステム」という用語は混同されがちですが、それぞれ異なる意味を持っています。以下では、それぞれの定義と特徴、具体的な例を説明します。

1. ウェブサイト

ウェブサイトは、インターネット上で公開される情報発信に特化したものです。主に静的なHTMLページで構成され、情報閲覧を目的としています。

特徴

  • 静的なHTMLページで構成
  • 情報閲覧に特化
  • ブログ、ニュースサイト、企業ホームページなどが該当

  • ニュースサイト
  • 企業ホームページ
  • 個人ブログ
  • オンラインショップ (商品情報のみ掲載)

2. Webアプリ

Webアプリは、Webブラウザ上で動作するアプリケーションです。動的な処理を行い、ユーザーとの双方向的なやり取りを実現します。

特徴

  • 動的な処理を行う
  • ユーザーとの双方向的なやり取りを実現
  • データベースとの連携
  • ログイン機能、会員登録機能などが該当

  • オンラインショッピングサイト (商品購入、決済機能付き)
  • スケジュール管理ツール
  • クラウドストレージサービス
  • ソーシャルメディア

3. Webシステム

Webシステムは、Webブラウザ上で動作する業務システムです。組織内の業務を効率化するために利用されます。Webアプリよりも大規模複雑な機能を備えています。

特徴

  • 組織内の業務を効率化
  • 大規模で複雑な機能
  • 権限管理、ワークフロー、分析機能などが該当

  • 社内業務システム (顧客管理、在庫管理、会計など)
  • 電子商取引システム
  • 医療情報システム
  • 金融機関のシステム

まとめ

  • ウェブサイト: 情報発信に特化
  • Webアプリ: 動的な処理を行い、ユーザーとの双方向的なやり取りを実現
  • Webシステム: 組織内の業務を効率化

それぞれの違いを理解し、目的に合ったものを選択することが重要です。

補足

近年では、**SPA (Single Page Application)**と呼ばれる技術を用いて、WebサイトとWebアプリの境界線が曖昧になりつつあります。SPAは、Webサイトのような見た目でありながら、Webアプリのような動的な処理を実現する技術です。

また、**SaaS (Software as a Service)**と呼ばれる形態で提供されるWebシステムも増えてきています。SaaSは、インターネット上で利用できるサービスであり、ユーザーはソフトウェアをインストールする必要がなく、常に最新バージョンを利用することができます。

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