暑い日本の夏でも力強く咲き続け、ガーデニングを彩ってくれる花はたくさんあります。厳しい夏にこそ美しさを発揮する、特におすすめの夏の花をいくつかご紹介しましょう。
1. サルビア(Salvia)
サルビアは非常に種類が多く、多彩な花色と形が魅力です。特に、夏に強い品種がガーデニングで人気です。
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特徴と魅力:
- 赤色が代表的: 特に「スプレンデンス種(緋衣草)」は、鮮やかな真っ赤な花穂が特徴で、夏花壇の主役として存在感があります。燃えるような赤は、見る人に元気を与えてくれます。
- 品種の多様性: 青紫色のサルビア・ファリナセア(ブルーサルビア)や、ローズピンク、白、紫など、品種によって花の色や形が大きく異なります。背丈も低めのものから高くなるものまで様々で、花壇のアクセントになります。
- 暑さ・乾燥に強い: 日当たりと水はけの良い場所であれば、夏の強い日差しや多少の乾燥にもよく耐えます。一度根付くと手がかかりにくいのも魅力です。
- 花期が長い: 初夏から秋まで、非常に長い期間にわたって花を咲かせ続けます。
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ガーデニングでのポイント:
- 日当たりが良く、風通しの良い場所を選びましょう。
- 土が乾いたらたっぷりと水を与えますが、過湿は苦手です。
- 花が咲き終わった花穂をこまめに摘む(花がら摘み)と、次の花が咲きやすくなります。
2. 日々草(ニチニチソウ - Catharanthus roseus)
「日々草」という名の通り、毎日新しい花が咲き続ける、まさに夏にぴったりの花です。
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特徴と魅力:
- 旺盛な生育力: 暑さ、乾燥、病害虫に強く、初心者でも育てやすい非常に丈夫な花です。日本の高温多湿な夏をものともせず、元気に生育します。
- 豊富な花色: ピンク、白、赤、紫、そして最近では複色(バイカラー)や花の中心に目が入るタイプなど、非常に多彩な花色があります。花壇だけでなく、鉢植えやハンギングバスケットにも適しています。
- 長い花期: 5月頃から霜が降りるまで、真夏の間も休まずに咲き続けます。
- こんもりとした草姿: 比較的コンパクトにまとまる品種が多く、花壇の前面や縁取りにも使いやすいです。
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ガーデニングでのポイント:
- とにかく日当たりが大好きなので、一日中日が当たる場所が最適です。
- 水やりは土の表面が乾いてから行い、乾燥気味を好みます。
- 咲き終わった花や枯れた葉はこまめに取り除くと、病気を防ぎ、株をきれいに保てます。
3. ポーチュラカ(Portulaca oleracea 'Cultivar')
多肉質の葉が特徴で、地面を這うように広がり、夏の強い日差しの中で色鮮やかな花を咲かせます。
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特徴と魅力:
- 極度の暑さ・乾燥に強い: 砂漠のような環境でも育つほど、暑さと乾燥には抜群の強さを誇ります。真夏の炎天下でもへこたれません。
- 鮮やかな花色: 赤、オレンジ、黄、ピンク、白など、ビビッドな花色が豊富で、一重咲きと八重咲きがあります。花壇を一気に明るく彩ってくれます。
- グランドカバーにも最適: 地面を覆うように広がるため、土の乾燥を防ぎ、雑草を抑える効果も期待できます。
- 昼間に開花: 太陽の光を浴びて日中に開花し、夜間や曇りの日は花を閉じます。その分、晴れた日の美しさは格別です。
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ガーデニングでのポイント:
- 日当たりの良い場所であれば、ほとんど手がかかりません。
- 水やりは、土が完全に乾いてからで十分です。水のやりすぎは根腐れの原因になります。
- やせ地でも育ちますが、適度な肥料を与えると花つきが良くなります。
4. ケイトウ(Celosia argentea)
ニワトリのトサカのようなユニークな形や、炎のような形など、個性的な花姿が特徴です。
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特徴と魅力:
- ユニークな花形と質感: 「鶏頭」の名の通りトサカ状のものや、フワフワとした羽毛状、キャンドルの炎のような円錐形など、非常に多様な形があります。光沢のある花は、まるで作り物のような美しさです。
- 豊富な色彩: 赤、黄、オレンジ、ピンク、紫、複色など、鮮やかで目を引く花色が多いです。
- 暑さ・乾燥に強い: 日差しと乾燥を好み、夏の強い日差しの中でも鮮やかに咲き続けます。
- 花もちが良い: 切り花としても非常に花もちが良く、長く楽しめます。
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ガーデニングでのポイント:
- 日当たりと水はけの良い場所を選びましょう。
- 水やりは、土が乾いてから行います。過湿には注意が必要です。
- 花がら摘みは、種ができるのを防ぎ、次の花つきを良くします。
これらの花々は、いずれも日本の厳しい夏に強く、少ない手間で美しい花を咲かせ続けてくれるため、ガーデニング初心者の方にも非常におすすめです。ぜひ、今年の夏はこれらの花で庭やベランダを彩ってみてはいかがでしょうか。
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