2026年6月2日火曜日

奈良県高取町にある日本三大山城の一つを巡る「高取城跡・壺阪寺巡りコース」

 

続いて、奈良県高取町にある日本三大山城の一つを巡る「高取城跡・壺阪寺巡りコース」について解説します。

先ほどの龍王山に比べると、歩行距離・標高差ともにさらにステップアップした、非常に登りごたえのある本格的な山城ハイクコースです。

⛰️ コースの基本データ(標高と距離)

  • 最高標高(高取城跡・本丸): 583.9m(国指定史跡・日本三大山城)

  • スタート地点(壺阪山駅)の標高: 約110m

  • 標高差: 約470m

  • 総歩行距離: 約12km 〜 13km(周回全体)

⚠️ ポイント: 標高は龍王山とほぼ同じですが、歩行距離が長く、城跡に近づくにつれて石垣の間を登る急坂が増えます。しっかりとしたハイキングの装備が必要です。

⏱️ コースタイムと工程(標準歩行時間)

見どころが多く、特に壺阪寺の参拝や高取城跡の広大な遺構巡りには時間がかかります。全体の所要時間は休憩・参拝・昼食を含めて「約5時間半 〜 6時間」をみておくのが一般的です。

区間所要時間(目安)ルートの特徴
壺阪山駅 ➔ 壺阪寺約1時間10分 〜 1時間20分しばらくはのどかな一般道や、かつての参拝道(清水谷平田線など)を緩やかに登っていきます。
壺阪寺 ➔ 高取城跡(本丸)約1時間 〜 1時間15分壺阪寺の奥から山道へ。五百羅漢(岩壁に彫られた無数の仏像)を経て、城の遺構である「七曲り」や立派な石垣が現れ、本丸へと登り詰めます。
高取城跡 ➔ 壺阪山駅(大手門・下山)約1時間40分 〜 2時間下山は「大手門ルート」を下ります。途中、猿石(一升石)などの見どころを経て、かつての城下町の風情が残る「土佐街道」をのんびり歩いて駅へ戻ります。
  • 純粋な歩行時間合計: 約4時間 〜 4時間30分

🌸🍁 おすすめの季節

このコースのベストシーズンは、間違いなく「春(4月上旬)」「秋(11月中旬〜下旬)」です。

  1. 春(4月上旬):桜の大絶景

    • 「天を突く 桜の城」: 壺阪寺は近年「桜大仏(桜に埋もれる大仏様)」で全国的に非常に有名です。また、高取城跡も「山城を包み込む吉野桜」が見事で、山全体がピンクに染まる圧倒的な美しさを楽しめます。

  2. 秋(11月中旬〜下旬):紅葉と石垣のコントラスト

    • 高取城跡は別名「高取の紅葉城」と呼ばれるほどの紅葉の名所です。人の手が入っていない自然のブナやモミジが色づき、苔むした巨大な黒石の石垣に赤いカエデが映える光景は、一見の価値があります。

🚌 桑名駅からのバス行程(大型観光バス利用)

桑名駅から壺阪山駅(または周辺)まで大型バスで移動する場合のアクセスです。

1. 距離と所要時間の目安

  • 総距離: 約135km 〜 140km

  • 所要時間(ノンストップの場合): 約2時間20分 〜 2時間40分

  • 休憩を入れた場合の行程目安: 約2時間45分 〜 3時間

2. 想定される運行ルート

龍王山(天理)よりもさらに南へ下るため、南阪奈道路を経由するルートが観光バスでは一般的です。

  1. 桑名駅 ➔ 東名阪自動車道 ➔ 名阪国道を西へ進む

  2. 郡山JCT京奈和自動車道(無料区間を南下)

  3. 橿原高田IC ➔ 国道165号・169号線を南へ(約20分) ➔ 壺阪山駅周辺

    • ※途中のトイレ休憩は、名阪国道の「伊賀SA」や、京奈和自動車道に入る手前の「道の駅 針テラス」などが適しています。

3. 大型バス運行の注意点・ポイント

  • 壺阪寺へのバス登山について 壺阪山駅から壺阪寺まではバスが通行できる道路(有料の参道・大型対応駐車場あり)があります。もし「駅から歩くのは体力的に厳しい参加者がいる」という場合は、バスで壺阪寺まで先に登ってしまい、そこから高取城跡へ向かうショートカット(往復ハイク)に変更することも可能です。

  • 城下町(土佐街道)はバス進入不可 下山ルートで通る「土佐街道」は、古い町並みが残る非常に狭い道路です。大型バスは絶対に進入できませんので、バスの待機・乗降場所は必ず「壺阪山駅前」のロータリーや、事前に許可を取った大型車スペースにする必要があります。

  • 出発時間のアドバイス 片道の移動だけで約3時間近くかかるため、現地で5〜6時間のハイキングをゆったり楽しむためには、桑名駅を「朝6時半〜7時前」には出発するスケジュールが理想的です。

どちらのコース(龍王山・高取城)も、奈良の歴史と素晴らしい展望を一度に味わえる名ルートですので、季節や参加者の体力に合わせて検討してみてください!

龍王山展望コース 柳本バス停ー竜王山ー長岳寺ー柳本バス停 これについて標高やコースタイムなど解説してください

 

奈良盆地をぐるりと見渡せる素晴らしい展望と、歴史ロマンが詰まった人気の「龍王山展望コース」ですね!

ご提示いただいた「柳本バス停 〜(崇神ルート等)〜 龍王山 〜(長岳寺ルート)〜 長岳寺 〜 柳本バス停」の周回ルートについて、標高やコースタイム、見どころを分かりやすくまとめました。

⛰️ コースの基本データ(標高と距離)

  • 最高標高(龍王山山頂): 585.5m(二等三角点があります)

  • 登山口(長岳寺付近)の標高: 約80m

  • 標高差: 約500m

  • 総歩行距離: 約10km(周回全体)

⚠️ ポイント: 低山ではありますが、標高差が500mほどあるため、しっかりとした「登山」の登りごたえがあります。特に長岳寺ルート側は一部に岩盤の露出した急坂があります。

⏱️ コースタイム(標準歩行時間)

一般的な歩行ペースでの目安です。休憩や観光(長岳寺参拝など)の時間は含みませんので、全体で約4時間〜4時間半ほどみておくと安心です。

区間所要時間(目安)ルートの特徴
柳本バス停 ➔ 龍王山山頂約1時間40分 〜 2時間崇神ルート(または手前の黒塚古墳経由)から緩やかに登っていきます。途中、龍王山古墳群の間を抜けていきます。
龍王山山頂 ➔ 長岳寺約1時間 〜 1時間15分下りは長岳寺ルート。奥の院への分岐や不動の滝を通り、一気に下ります。一部急な坂や滑りやすい岩場があるので足元に注意です。
長岳寺 ➔ 柳本バス停約15分 〜 20分天理市トレイルセンターなどを経由しながら、平地をのんびり歩く平坦な道です。
  • 純粋な歩行時間合計: 約3時間10分 〜 3時間30分

✨ このコースの4大見どころ

1. 山頂(龍王山城跡)からの大パノラマ

山頂(南城跡)は非常に視界が開けており、奈良盆地が一望できます。天気が良ければ金剛山・葛城山・生駒山、遠くには大阪湾や六甲山系まで見渡せる絶景スポットです。かつて日本最大級の山城(十市氏の城)があった場所でもあり、歴史好きにはたまらない遺構(曲輪や堀切)が残っています。

2. 龍王山古墳群

崇神ルートの途中には、古墳時代後期の巨石を使った横穴式石室を持つ古墳が点在しています。登山道のすぐ脇にぽっかりと石室が開いているのを見られるのが、この山ならではの魅力です。

3. 長岳寺(ちょうがくじ)

山の麓にある、高野山真言宗の古刹です。秋の紅葉が非常に有名ですが、四季折々の花が美しく、「花の寺」としても知られています。重要文化財の鐘楼門や、日本最古の鐘楼門など見どころ満載です。

4. 天理市トレイルセンター

長岳寺のすぐ近く(山の辺の道沿い)にあります。綺麗なトイレや休憩スペースがあり、山の情報(マップなど)を手に入れられます。地元の食材を使ったランチやカフェも楽しめるので、下山後のご褒美にぴったりです。

道標もしっかり整備されているので、低山ハイクとしては非常に満足度の高いルートです。足元はトレッキングシューズなど、しっかりした装備でお出かけくださいね。


バスの工程 距離と時間


桑名駅から奈良県の柳本バス停(長岳寺付近)まで大型バス(観光バス)で移動する場合の、想定される所要時間や距離、おすすめのルートについて解説します。

ハイキングの団体旅行や遠征などを計画される際の参考にしてください。

1. 総距離と所要時間の目安

  • 総距離: 約120km 〜 125km

  • 所要時間(ノンストップの場合): 約2時間 〜 2時間20分

  • 休憩を入れた場合の行程目安: 約2時間半 〜 2時間45分

大型バスは普通車に比べて加速・減速に時間がかかり、名阪国道の急カーブや勾配(オメガカーブなど)では安全のため速度を落として運行します。そのため、ナビ等で表示される普通車の時間(約1時間45分)よりも多めに(+30分〜45分程度)時間をみておくのが確実です。

2. 想定される運行ルート

一番スムーズで一般的なのは、東名阪自動車道と名阪国道(国道25号)を直進するルートです。

  1. 桑名駅前 ➔ 一般道(約15〜20分) ➔ 桑名IC または 桑名東IC

  2. 東名阪自動車道(桑名IC 〜 亀山IC)

  3. 名阪国道(亀山IC 〜 天理IC)

    • ※大型バスの場合、途中の「伊賀SA」や「道の駅 針テラス」などで1回(15〜20分程度)トイレ休憩を入れるのが一般的です。

  4. 天理IC国道169号線を南へ(約6km・約15分) ➔ 柳本バス停

3. 大型バスでの運行における注意点・ポイント

  • 名阪国道の勾配と速度 亀山から天理へ抜ける「名阪国道」は、高速道路に近い構造ですが制限速度が60km/h(一部70km/h)の一般国道です。特に奈良県側の「福住IC 〜 天理IC」の間は、非常に急な下り坂とカーブが続く通称「オメガカーブ」があり、大型バスはエンジンブレーキを効かせながら慎重に下るため、ここで少し時間がかかります。

  • 柳本(長岳寺)周辺の道路と乗降 国道169号線沿いにある「柳本バス停」の周辺は片側1車線の幹線道路です。大型バスをハザードを焚いて路上に長時間停車させるのは難しいため、事前に以下の場所などを乗降所・待機所として検討・確保しておくとスムーズです。

    • 天理市トレイルセンター(長岳寺のすぐ手前): バス用の大型駐車場が整備されています(※利用の際は、事前に天理市やトレイルセンターへの駐車許可・予約状況を確認しておくと安心です)。

  • 朝の渋滞を考慮する 週末の午前中などに移動する場合、東名阪自動車道の四日市JCT付近や、名阪国道の亀山IC付近で渋滞に巻き込まれる可能性があります。もし朝9時半〜10時頃に柳本へ着いてハイクを開始したい場合は、朝7時前には桑名駅を出発するスケジュールを組んでおくと、心に余裕を持って行動できます。


お勧めの催行時期・季節

龍王山展望コースを歩くなら、特におすすめの季節は「秋(11月中旬〜12月上旬)」「春(3月下旬〜4月中旬)」です!

このコースは山頂からの「展望」と、麓の「長岳寺」の境内が大きな魅力になっているため、景色がクリアに見え、かつ境内の花や紅葉が美しい時期がベストシーズンになります。

それぞれの季節の魅力を詳しくご紹介します。

🍁 一番のおすすめ:秋(11月中旬 〜 12月上旬)

このコースが最も華やかになり、登山客で賑わうのが秋です。

  • 長岳寺の紅葉が見事: 麓の長岳寺は奈良県内でも屈指の紅葉の名所です。重要文化財の鐘楼門や境内の池に映えるモミジの赤が本当に美しく、下山後の参拝で最高の締めくくりができます。

  • 山頂からの展望がクリア: 秋が深まると空気の透明度(視程)がグッと上がります。龍王山山頂(南城跡)から、遠くの金剛・葛城山系や大阪平野、明石海峡大橋方面までくっきりと見渡せる確率が一番高いのがこの季節です。

  • 気候がベスト: 標高585mと低山なので、11月〜12月頭くらいの少し肌寒い季節のほうが、歩いていて汗をかきにくく快適に登れます。

🌸 次点のおすすめ:春(3月下旬 〜 4月中旬)

歴史街道「山の辺の道」周辺がのどかな雰囲気に包まれる、とても気持ちの良い季節です。

  • 春の花々と桜: 長岳寺は「花の寺」としても有名です。3月下旬からは全国的にも珍しい「平戸ツツジ」の生垣や桜、ミツバツツジなどが境内を彩ります。

  • 山の辺の道の春爛漫な風景: 柳本バス停から登山口までの一般道や菜の花畑、周辺の古墳群のまわりにも緑や花が増え、歩いているだけで心が和むような日本の原風景を楽しめます。

💡 その他の季節(夏・冬)の特徴と注意点

  • 夏(6月〜9月):あまりおすすめしません 標高が低いため、夏場は非常に蒸し暑く、蚊などの虫も多くなります。また、登山道(特に崇神ルート周辺)は草木が茂りやすくなります。もし行かれる場合は、水分を多めに持ち、熱中症・虫除け対策が必須です。

  • 冬(12月中旬〜2月):天気が良ければアリ 空気が一番澄むので山頂からの景色は抜群です。雪が深く積もる山ではありませんが、日陰の岩場や階段が凍結することがあるため、軽アイゼン(簡易的な滑り止め)を持っておくと安心です。また、山頂は風が吹き抜けて非常に寒いので、防寒着が必須になります。

団体でのハイキング(大型バスでの遠征)を計画される場合は、気候が安定しており、長岳寺の紅葉という明確な「お楽しみ」がある11月中旬〜下旬頃をターゲットにされるのが、参加者の満足度も一番高くなるため大本命としておすすめです!

湯川久子さんがおっしゃる「年齢を重ねても、素直に、今の時代を生きる」という言葉とは

 湯川久子さんがおっしゃる「年齢を重ねても、素直に、今の時代を生きる」という言葉には、60年以上もの間、人間のドロドロとした葛藤や時代の変化を見つめ続けてきたからこその、深くしなやかな知恵が詰まっています。

この言葉が意味する「具体的な生き方」について、湯川さんの著書や哲学をもとに4つの視点で解説します。

1. 「昔はこうだった」を手放す(過去への執着からの解放)

湯川さんは、時代が変われば価値観が変わるのは当然だと説きます。

素直に生きるための第一歩は、「自分の時代の正義」を今の時代や若い人に押し付けないことです。

  • 具体的な行動:
    若い人の行動や新しいツール(スマホ、AI、新しい文化など)を見たときに、「私たちの若い頃は…」と否定から入るのではなく、「へえ、今はそういう時代なんだね」「おもしろいね」と、まずはそのまま受け止める(素直に認める)ことです。過去の物差しを一度脇に置くことで、心が驚くほど軽くなります。

2. 知らないことを「教えて」と言える素直さを持つ

年齢を重ねると、プライドが邪魔をして「知らない」と言えなくなったり、人に頭を下げることが億劫になったりしがちです。しかし湯川さんは、「わからないことは、若い人に素直に聞けばいい」という姿勢を大切にされています。

  • 具体的な行動:
    デジタル技術や新しい社会の仕組みなど、自分がついていけないと感じるものは、恥ずかしがらずに「ちょっとそれ、教えてくれない?」と周囲に心を開くことです。素直に学ぼうとするシニアは、若い世代からも応援され、自然とそこに温かいコミュニケーションが生まれます。

3. 「ほどよい距離感」で、自分の機嫌は自分でとる

湯川さんの大ベストセラー『ほどよく距離を置きなさい』にもあるように、人との距離感を素直に保つことは、今の時代を穏やかに生きる最大の秘訣です。家族であっても、友人であっても、相手の領域に踏み込みすぎない。

  • 具体的な行動:
    「~してくれない」「大切にされていない」と周りに期待を寄せる(依存する)のをやめ、「人は人、自分は自分」と境界線を引くことです。自分の好きな趣味や、自分が心地よいと思える時間を自立して楽しむ。この「精神的な自立」こそが、不機嫌にならずに素直でいられる土台になります。

4. 「今、この瞬間」にある小さな幸せに五感をひらく

湯川さんは、能楽を愛し、季節の移り変わりを丁寧に楽しまれる方でもあります。過去の後悔や未来の不安に心を奪われるのではなく、「今日という日をどう味わうか」に集中することが、今の時代を生きることの本質です。

  • 具体的な行動:
    散歩の途中で見つけた花のみずみずしさ、美味しいお茶を淹れたときの香り、誰かと交わした挨拶の心地よさなど、日常の小さな変化に素直に感動することです。社会がどれだけ目まぐるしく変わっても、私たちの足元にある自然や人間の営みの美しさは変わりません。

⚖️ 湯川久子さんの生き方から学ぶまとめ

湯川さんの言う「素直さ」とは、決して「他人の言いなりになる」ということではありません。

**「頑固なこだわりやプライドを脱ぎ捨てて、心を柔らかく保ち、新しい風をいつでも受け入れられる状態にしておくこと」**です。

「もう歳だから」と心を閉ざすのではなく、「今の時代はどんな景色だろう」と好奇心の窓を開けておくこと。そのしなやかな姿勢こそが、年齢を重ねるほどに人をチャーミングにし、豊かな人生へと導いてくれるのだと、湯川さんは身をもって教えてくれています。


湯川久子(ゆかわ ひさこ)さんとは

 湯川久子(ゆかわ ひさこ)さんは、“九州第1号の女性弁護士”として知られ、60年以上にわたり家族や人間関係の悩みに寄り添い続けてきた法律家です。

戦後まもない時代からキャリアを築き、1万件以上の離婚や相続の相談に携わってきたその歩みと魅力について解説します。

1. 経歴と「九州初の女性弁護士」への歩み

  • 誕生と学生時代:1927年、熊本県生まれ。弁護士であった父親の背中を見て育ちました。中央大学法学部へ進学し、当時は非常に狭き門であった司法試験に1954年に合格します。

  • 九州初の女性弁護士へ:1957年、福岡市にて弁護士事務所を開業。当時、九州では女性の弁護士がまだ一人もいない時代だったため、「九州第1号」として大きな注目を集めました。

  • 家庭裁判所調停委員:1958年から2000年までの長きにわたり、福岡家庭裁判所の調停委員も務め、多くの家族問題の仲介役として尽力しました。

2. 相談に寄り添う独自のスタイル

湯川さんは、単に「法律の条文で白黒つける」のではなく、「もつれた人生の糸をやさしくほどく」ような相談スタイルで多くの信頼を集めました。

  • バッジを外して向き合う:家庭裁判所の調停の席などでは、あえて弁護士バッジを外し、一人の人生の先輩として相手の言葉に耳を傾けたといいます。

  • 1万件以上の人間関係を解決:60年を超える弁護士人生の中で、扱った離婚や相続などの問題は1万件以上。「悩みを抱える女性の駆け込み寺」としても大きな役割を果たしました。

3. 心に響くメッセージと著書

90代を迎えてからも現役で活躍され、その豊かな人生経験から紡がれる温かくも核心を突いたアドバイスは、数多くの書籍やコラムを通じて全国の読者に届いています。

「どんなに問題が大きいときも、相手との境界線を割って入るようなことをしてはいけない。大切なのは『自分はどうするのか』という視点を持つこと」

人間関係で悩みすぎないための「心の持ち方」を説いた著書は、現代を生きる多くの人々のバイブルとなっています。

主な著書

特徴・内容

『ほどよく距離を置きなさい』

他人も自分も大切にしながら、心地よく生きるための知恵を説いたベストセラー。

『離婚の品格』

泥沼化させず、お互いの人生の再スタートを切るための心得が詰まった一冊。

『法の花暦 ~弁護士五十年を生きて~』

自身のこれまでの歩みと、法廷・調停の場で見てきた人間模様を綴ったエッセイ。

弁護士業のほかにも、趣味である「能楽(宝生流)」の教授嘱託(じょしゅしょくたく)として理事を務めるなど、文化的な造詣も深く、非常にエネルギッシュでしなやかな生き方を体現されている素敵な先達です。


くつやのマルチン 原作はトルストイです。 このものがたりを解説してください

 『くつやのマルチン』(原題:Где любовь, там и Бог / 愛のあるところに神もいる)は、ロシアの文豪レフ・トルストイが1885年に執筆した、世界中で愛され続けている短編の名作です。

老靴職人のマルチンが、日々のささやかな善意を通じて「本当の幸せ」と「神の存在」に気づく、心温まるクリスマスの奇跡を描いています。

物語のあらすじと、トルストイがこの作品に込めた深いメッセージを分かりやすく解説します。

1. 物語のあらすじ

主人公のマルチンは、ロシアの小さな街の半地下にある仕事場で働く、実直で腕の良い老靴職人です。彼は妻や最愛の子供たちを次々と亡くし、深い絶望と孤独の中にありました。

そんなある日、巡礼の老人から聖書を勧められ、毎日熱心に読むようになります。すると彼の心から少しずつトゲが消え、穏やかさを取り戻していきました。

神からの予言

ある夜、マルチンが聖書を読んでいると、どこからか「マルチン、明日、通りを見ていなさい。わたしが君を訪ねて行くから」という不思議な声を聞きます。「神様が本当に来てくださるのだろうか」と、マルチンは期待に胸を膨らませて翌朝を迎えます。

三つの出会い

翌日、マルチンは窓の外を気にしながら靴を修理していました。しかし、現れるのは神様ではなく、困っている街の人々ばかりでした。

  • 一人目:雪かきの老人(ステパニッチ)
    寒さの中で凍えながら雪をかいている老人を見かねて、マルチンは部屋に招き入れ、温かいお茶を振る舞って体を温めさせました。

  • 二人目:赤ん坊を抱いた貧しい母親
    薄着のまま雪の中に佇む、生後間もない赤ん坊を抱いた女性を見つけます。彼女を中へ入れ、温かいスープを食べさせ、自分の古い上着を差し出し、さらにはショールを買うためのお金を手渡しました。

  • 三人目:リンゴ売りの老女と、それを盗もうとした少年
    窓の外で、少年が老女の籠からリンゴを盗もうとして捕まり、騒ぎになっていました。マルチンは外へ飛び出して間に入り、少年の代わりにリンゴの代金を支払い、二人の和解を仲介しました。少年は改心し、おばあさんの重い荷物を持って一緒に歩いていきました。

奇跡の夜

結局、期待していた「神様」は姿を現さないまま夜を迎えました。マルチンが少しがっかりしながら聖書を開くと、部屋の薄暗い隅から、今日出会った人々(雪かきの老人、母親と赤ん坊、老女と少年)の姿が次々と浮かび上がります。

彼らは「マルチン、私だよ、これが私なんだよ」と微笑み、消えていきました。

マルチンが開いた聖書には、次の言葉が書かれていました。

「わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは、すなわち、わたしにしたのである」

(マタイによる福音書 第25章)

マルチンは、自分が今日親切にした一人ひとりのなかに、確かに神様が来てくださっていたのだと気づき、魂が歓喜で満たされるのでした。

2. 物語の背景と魅力

トルストイの思想の転換

この物語を書いた当時、トルストイは50代後半でした。『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』といった大長編を書き上げた後、彼は「人間はどう生きるべきか」という深い精神的危機(宗教的回心)を迎えます。

その結果、彼は貴族としての裕福な暮らしを否定し、民衆と同じように質素に暮らし、キリストの「隣人愛」を実践しようとしました。この『くつやのマルチン』は、まさにその「愛と奉仕」の思想を、子供からお年寄りまで誰にでも分かるように描いた最高傑作です。

なぜ半地下の窓なのか?

マルチンの仕事場は「半地下」にあります。窓からは、通りを行き交う人々の「足元(靴)」しか見えません。マルチンは、自分が作った靴や、修理した特徴のある靴を見ることで、誰が通りかかったかを識別します。

この「足元から人間を見つめる」という設定が、いかにも職人の生活に根ざしており、物語に強いリアリティと独特の温かみを与えています。

3. この物語が伝えるメッセージ

  • 幸せは、目の前の小さな親切の中にある
    マルチンは、奇跡のような大それた出来事を期待していましたが、神様は「最も小さく、助けを必要としている人々」の姿をして現れました。特別なことをしなくても、目の前にいる困っている人に手を差し伸べること自体が、神の愛に触れることなのだと教えてくれます。

  • 孤独を癒やすのは「他者への愛」
    家族を失い、自分の殻に閉じこもっていたマルチンの心を救ったのは、他者を思いやる行動でした。誰かを温めることで、自分自身の心もまた温められるという、幸福の循環が美しく描かれています。

クリスマス絵本としても世界中で翻訳され、今なお多くの人々の涙を誘う名作です。