2024年10月15日火曜日

特定保健指導とは

 特定保健指導とは、40歳~74歳までの国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入している人を対象に、生活習慣病(糖尿病、高血圧、高脂血症など)の発症リスクが高い人に、保健師や管理栄養士などの専門家から生活習慣の改善に関する指導を受けることができる制度です。

なぜ特定保健指導が必要なの?

日本人の死亡原因の上位を占める生活習慣病は、食生活や運動習慣など、生活習慣が大きく関与しています。特定保健指導は、これらの生活習慣病の発症を予防し、健康寿命を延ばすことを目的としています。

どんな人が対象?

特定健康診査の結果、以下のいずれかに該当する場合、特定保健指導の対象となります。

  • 内臓脂肪型肥満: 腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上
  • 特定保健指導の追加リスク: 血糖値、血圧、HDLコレステロール値、中性脂肪など、他の項目でリスクが高い場合

特定保健指導でどんなことをするの?

特定保健指導では、専門家から以下の様な指導を受けられます。

  • 現在の健康状態の説明: 自分の健康状態を客観的に知ることができます。
  • 生活習慣の改善点の指摘: 食生活、運動習慣、睡眠習慣など、改善すべき点について具体的なアドバイスを受けられます。
  • 目標設定: 個々の状況に合わせて、具体的な目標を設定します。
  • 行動変容の支援: 目標達成のために必要な知識やスキルを習得し、行動変容をサポートします。

特定保健指導を受けるメリット

  • 専門家のアドバイス: 専門家から、自分に合った具体的なアドバイスを受けることができます。
  • モチベーションの維持: 目標に向かって一緒に取り組むことで、モチベーションを維持しやすくなります。
  • 健康寿命の延伸: 生活習慣病の発症を予防し、健康な生活を送ることができます。

特定保健指導を受けるには?

特定健康診査を受診し、保健指導の対象者に該当した場合、保健師などから連絡があります。

まとめ

特定保健指導は、生活習慣病の予防に非常に有効な制度です。もし、特定保健指導の対象者に該当した場合は、積極的に参加し、専門家のアドバイスを参考に生活習慣を改善しましょう。

より詳しい情報を知りたい場合は、お住まいの地域の市区町村の保健センターにお問い合わせください。

ポイント

  • 特定保健指導は、生活習慣病予防のための制度です。
  • 対象者は、特定健康診査の結果に基づいて決定されます。
  • 専門家から、生活習慣の改善に関するアドバイスを受けられます。

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ご自身の健康状態についてご心配な場合は、必ず医師にご相談ください。

飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を控えるには

 飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を控えるために、具体的な対策をいくつかご紹介します。

食生活の改善

  • 動物性脂肪の控えめな摂取: 肉類は赤身を選び、皮や脂身はなるべく取り除きましょう。乳製品は低脂肪または無脂肪のものを選ぶと良いでしょう。
  • 加工食品の選択: マーガリン、ショートニング、菓子、スナック菓子、ファストフードなど、トランス脂肪酸が多く含まれる加工食品は控えめにしましょう。食品表示をよく確認し、トランス脂肪酸の含有量が少ないものを選びましょう。
  • 植物性油の選び方: オリーブオイル、えごま油、亜麻仁油など、一価不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸が豊富な油を選ぶようにしましょう。
  • 揚げ物の頻度を減らす: 揚げ物は高カロリーで、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を多く含むため、頻度を減らすようにしましょう。
  • バランスの取れた食事: 野菜、果物、全粒穀物など、食物繊維が豊富な食品を積極的に摂り、バランスの取れた食事を心がけましょう。

調理方法の工夫

  • 焼く、煮る、蒸す: 揚げる代わりに、焼く、煮る、蒸すなどの調理方法を選びましょう。
  • 油の使用量を減らす: 油を使う場合は、少量で済む調理法を選びましょう。
  • ハーブやスパイスを活用: 塩味よりも、ハーブやスパイスを使って風味を加えることで、油の使用量を減らすことができます。

その他

  • 外食の際は注意: 外食の際は、メニューを選ぶ際に、揚げ物や油っぽい料理を避け、ヘルシーなメニューを選びましょう。
  • 食品表示を確認: 食品を購入する際は、食品表示をよく確認し、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の含有量が少ないものを選びましょう。

飽和脂肪酸やトランス脂肪酸が多い食品の一例

  • 動物性食品: 牛脂、ラード、バター、チーズ、アイスクリーム
  • 加工食品: マーガリン、ショートニング、菓子、スナック菓子、ファストフード、インスタントラーメン
  • 植物性油: パーム油、ココナッツオイル

飽和脂肪酸やトランス脂肪酸が少ない食品の一例

  • 魚: マグロ、鮭、サバ
  • 豆類: 大豆、レンズ豆、ひよこ豆
  • ナッツ: アーモンド、くるみ、カシューナッツ
  • 種子: チアシード、麻の実
  • 油: オリーブオイル、えごま油、亜麻仁油

注意: 上記はあくまで一般的な例であり、食品によって含有量は異なります。食品表示を必ず確認するようにしましょう。

これらの情報を参考に、ご自身の食生活を見直し、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の摂取量を減らすように心がけてみてください。

ご自身の健康状態についてご心配な場合は、必ず医師にご相談ください。