2026年5月17日日曜日

三重県津市にある「津偕楽公園(つかいらくこうえん)」の歴史

 三重県津市にある「津偕楽公園(つかいらくこうえん)」(通称:偕楽公園・津公園)は、津駅からほど近い場所にあり、春の桜やツツジ、秋の紅葉の名所として市民に親しまれている歴史ある公園です。1963年(昭和38年)には津市の指定史跡名勝にも指定されています。

その歴史は江戸時代まで遡り、藩主のプライベートな場所から公共の公園へと形を変えてきた歩みがあります。時系列でその歴史を分かりやすく解説します。


1. 江戸時代:鷹狩り場から「御殿山」へ

もともとこの地は「下部田山(しもべたやま)」や「御殿山(ごてんやま)」と呼ばれていました。

  • 藩主の鷹狩り場: 江戸時代初期、津藩(藤堂家)の歴代藩主が鷹狩りを楽しむ場所であり、休憩用を兼ねた立派な御殿が建てられていました。

  • 藩士への分与: 承応年間(1652〜1655年)頃、当時の藩主(2代・藤堂高次)が日頃の藩士たちの労苦をねぎらうため、この土地を分け与えたという記録が残っています。

2. 幕末(1859年):「御山荘」と「偕楽園」の誕生

現在の公園の直接のルーツとなる庭園が造られたのは幕末のことです。

  • 藤堂高猷による造営: 1859年(安政6年)、津藩の第11代藩主・藤堂高猷(とうどう たかゆき)が、家臣から再びこの土地を買い上げ、自然の起伏や谷の趣をそのまま生かした大規模な別荘を構えました。当時は「御山荘(ござんそう)」や「御山荘山」と呼ばれていました。

  • 名前の由来: 別荘内の建物に「偕楽園」の扁額(へんがく)が掲げられたことが、現在の名前の由来です。これには中国の古典にちなみ「人々が偕(とも)に楽しむ」という意味が込められており、高猷自身の俳号でもありました。池や橋、岩を巧みに配した美しい「回遊式庭園」がこの時に整えられました。

3. 明治時代:公共の「三重県公園」へ

明治維新を迎え、廃藩置県が行われると土地は一度国有化され、一時期は荒廃してしまいます。

  • 近代公園としての再出発: 1877年(明治10年)、時代の流れとともに市民の手によって整備し直され、「三重県公園」(通称・津公園)として生まれ変わりました。一部の特権階級のものであった庭園が、広く一般に開放された瞬間です。

  • 大盛況の博覧会: 1907年(明治40年)には、この公園を会場に「第9回関西府県連合共進会」(小規模な博覧会のようなもの)が開催されました。4月からの60日間に、なんと約78万人もの見物客が訪れ、大変な賑わいを見せたといわれています。

4. 大正から現代:市民の憩いの場と文化の拠点

その後、公園は三重県から津市へと移管され、現在の「津偕楽公園」となりました。

  • 桜とツツジの名所: 園内には約950本のソメイヨシノが植えられており、現在も津地方気象台の「桜と梅の開花標準木(標本木)」がここに設置されています。また、古くからミツバツツジ(紫つつじ)の名所としても有名です。

  • 文化の跡地と機関車の保存: かつては敷地内に三重県立図書館や三重県立博物館(現在のMieMuへ移転)があり、地域の文化拠点でもありました。現在は、かつて関西線や紀勢線で活躍した国鉄の蒸気機関車「D51形(デゴイチ・499号機)」が静態保存されており、鉄道ファンや子どもたちの人気スポットになっています。


周辺の歴史スポット

公園の道路を挟んだ東側には「三重縣護國神社」が鎮座しており、公園一帯が津市の歴史と自然を感じられる象徴的なエリアとなっています。

2026年5月16日土曜日

「最上に美味しい さばの生姜甘辛煮」のレシピ

 さばの旨味を最大限に引き出し、ふっくらと柔らかく、生姜の爽やかな風味が効いた「最上に美味しい さばの生姜甘辛煮」のレシピをご紹介します。

仕上がりがパサつかず、生臭さを一切残さないための「下処理」が最大のポイントです。さば半身3枚(6切れ分)にぴったりの黄金比率の調味料で仕込みましょう!


📋 材料と調味料(さば半身3枚分)

フライパンは、さばが重ならずに並ぶ大きさ(26〜28cm)のものをご用意ください。

主な材料

  • さば(半身):3枚

  • 生姜:2片(たっぷり使います)

    • 1片分:皮付きのまま薄切り(煮込み用)

    • 1片分:皮をむいて細い千切り(仕上げの「針生姜」用、水にさらしておく)

  • 塩(下処理用):適量

煮汁の黄金比率

  • :150ml(大さじ10)※身をふっくらさせ、臭みを消します

  • :150ml(大さじ10)

  • 砂糖:大さじ2 と半

  • みりん:大さじ3

  • 醤油:大さじ4


🍳 最上においしく作る手順

1. 下ごしらえ(ここが一番重要です!)

  1. 切り込みを入れる:さばの半身3枚を、それぞれ半分に切って計6切れにします。皮目に浅く十字(または1本)の切れ目を入れます。こうすると味が染み込みやすく、皮が破れるのを防げます。

  2. 塩を振る:さばの両面に軽く塩を振り、10分ほど置いておきます。表面にじんわりと臭みの混じった水分が出てきます。

  3. 湯通し(霜降り):ざるにさばを並べ、上から熱湯(80〜90℃くらい。沸騰したての一歩手前)を両面にまんべんなく回しかけます。表面が白くなったら、すぐに冷水に取ります。

  4. 洗う:冷水の中で、表面の血液や白い凝固物(臭みの元)を指で優しく洗い流し、ペーパータオルでしっかりと水気を拭き取ります

2. 煮汁を沸かして生姜を入れる

  1. フライパンに【煮汁の調味料(酒、水、砂糖、みりん、醤油)】をすべて入れ、強火にかけます。

  2. 沸騰したら、薄切りにした生姜を加えます。

    【最上のコツ】 必ず煮汁が沸騰してからさばを入れます。冷たい状態から入れると、旨味が逃げて生臭さが出てしまいます。

3. さばを煮る

  1. 煮汁がガンガン沸いているところに、さばの皮目を上にして重ならないように並べ入れます。

  2. スプーンなどで大さじ数杯分の煮汁をさばの表面(皮目)に回しかけます。

  3. すぐに落とし蓋(アルミホイルやクッキングシートでOK)をします。

  4. 火加減を中火(煮汁が中でフツフツと波打ち、落とし蓋に当たって対流する強さ)にし、約8〜10分煮ます。

4. 仕上げ(タレを煮詰める)

  1. 落とし蓋を外し、スプーンで煮汁をさばの表面に何度も回しかけながら、さらに2〜3分煮ます。

  2. 煮汁にとろみがつき、ツヤが出てきたら火を止めます。

5. 盛り付け

器にさばを盛り付け、フライパンに残った濃厚な甘辛タレをとろりとかけます。最後に、水気を絞った「針生姜」を天盛りにすれば完成です!


[!TIP]

さらに美味しくなる秘密

出来立ての熱々も最高ですが、一度火を止めて15〜30分ほど冷ますと、浸透圧の働きでさばの芯までしっかりと甘辛い味が染み込みます。食べる直前に弱火で温め直すと、料亭のような深い味わいになりますよ。


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【このレシピのテキストコピー用エリア】
■さばの生姜甘辛煮(半身3枚分)
・さば半身 3枚(6切れにする)
・生姜 2片(薄切りと針生姜)
・煮汁:酒150ml、水150ml、砂糖大さじ2.5、みりん大さじ3、醤油大さじ4
・手順:塩振り10分⇒湯通しして水気拭き取り⇒沸騰した煮汁に生姜とさば投入⇒落とし蓋で中火8〜10分⇒蓋を外し煮詰める