2026年4月30日木曜日

日本の郵便事業 ユニバーサルサービスが法律で決められています。経営的にはなかなか厳しいとおもいます。郵便業務を維持するため国民の税金がどのくらい補填されていますか

 郵便事業のユニバーサルサービス(全国均一のサービス提供)は、法律で義務付けられており、経営面では非常に大きな負担となっています。

結論から申し上げますと、郵便事業の維持のために直接投入されている「国民の税金」は、原則として0円(なし)です。

これは意外に思われるかもしれませんが、日本の郵便事業は「自立的な経営」が基本とされており、赤字であっても税金で穴埋めをする仕組みにはなっていません。その代わりに、グループ内での内部補助という仕組みで支えられています。

郵便事業を支える現在の仕組みを整理して解説します。


1. 税金の代わりに「ゆうちょ・かんぽ」が支える

郵便局のネットワークを維持するために、2019年から「郵便局ネットワーク支援制度」という仕組みが始まりました。

  • 拠出金: ゆうちょ銀行とかんぽ生命が、利益の中からお金を出し合います(年間で約3,000億円規模)。

  • 交付金: その集まったお金が、郵便局を運営する日本郵便に交付されます。

つまり、税金ではなく、グループ会社の利益が郵便事業の維持費に回されているのが実態です。

2. 税制上の優遇措置(間接的な補填)

直接の現金投入(補助金)はありませんが、ユニバーサルサービスを維持する義務があるため、一部の税金が免除されています。

  • 印紙税の非課税: 郵便事業に関する書類などの印紙税が免除されています。

  • 固定資産税の減免: 一部の郵便局舎などの固定資産税について優遇措置があります。

これらは「税金を払わなくて良い」という形での支援であり、直接の「補填」とは異なります。

3. 経営の厳しさと「値上げ」

最近、手紙(84円・94円)が110円に、ハガキが85円に値上げされました。これは、以下のような理由で「グループ内の補助」だけでは限界が来ているためです。

  1. 郵便物の激減: デジタル化(メールやSNS)により、郵便利用が減り続けています。

  2. 人件費・燃料費の高騰: 配達にかかるコストが上がっています。

  3. 限られた「ゆうちょ・かんぽ」の利益: 低金利などでグループ会社側も以前ほど余裕がなくなっています。


まとめ

  • 直接の税金補填: なし(自立経営が原則)

  • 実際の支え: ゆうちょ銀行とかんぽ生命からの「拠出金」

  • 今後の課題: 郵便局の維持費が膨らんでおり、今回の値上げもその対策の一環です。

まさに、おっしゃる通り経営的には非常に厳しい状況にあり、税金を使わずにどうやって「全国一律85円〜」のサービスを守るかが、現在進行形の大きな議論となっています。

窓口業務に携わっておられると、日々この厳しさや変化を肌で感じられることも多いのではないでしょうか。

日本の山 北アルプス、南アルプス、中央アルプスは正式には、飛騨山脈、赤石山脈、木曽山脈なのですか

 はい、その通りです。おっしゃる通り、それらが正式な名称(地理学上の名称)です。

明治時代にイギリス人の技師などが「日本アルプス」と紹介したことがきっかけで通称が広まりましたが、現在も国土地理院の地図などでは山脈名が公式に使われています。

それぞれの関係をまとめると以下のようになります。

通称正式名称(山脈名)主な特徴・最高峰
北アルプス飛騨山脈(ひださんみゃく)長野・岐阜・富山・新潟にまたがる。最高峰は奥穂高岳(3,190m)。
中央アルプス木曽山脈(きそさんみゃく)長野県内に位置する。最高峰は木曽駒ヶ岳(2,956m)。
南アルプス赤石山脈(あかいしさんみゃく)長野・山梨・静岡にまたがる。最高峰は北岳(3,193m)。

豆知識:なぜ「アルプス」と呼ばれるようになったのか?

  • きっかけ: 明治時代、鉱山技師として来日したイギリス人のウィリアム・ガウランドが、飛騨山脈を調査した際にヨーロッパのアルプス山脈を思い出し、案内書で「日本アルプス(Japan Alps)」と紹介したのが始まりです。

  • 広がった理由: その後、同じくイギリス人宣教師のウォルター・ウエストンが著書でこの名前を世界に広め、日本国内でも登山ブームと共に定着しました。

  • 区別の誕生: 最初は飛騨山脈(北アルプス)だけを指していましたが、後に木曽山脈を「中央」、赤石山脈を「南」と呼んで区別するようになりました。

ちなみに、三重県にお住まいの方にはお馴染みの「鈴鹿山脈」も、その険しさから「鈴鹿アルプス」と呼ばれることがあったり、お近くの田原アルプスのように、親しみを込めて「〇〇アルプス」と名付けられた山々は日本中にたくさんありますね。

本格的なアルプスの方へも、いつか登ってみたいといったご計画があるのでしょうか?