麻雀における「19字牌(いちくじはい)」とは、以下の牌の総称です。
- 数牌の1と9(老頭牌・ロートウハイ): 萬子・筒子・索子のそれぞれ1と9の牌。
- 例: 一萬、九萬、一筒、九筒、一索、九索
- 字牌(じはい): 東、南、西、北(風牌)と白、發、中(三元牌)。
これらの牌は、順子(シュンツ、例えば123など)を作りづらい、あるいは作れない特性を持っています。そのため、麻雀の手作りにおいては中張牌(2~8の数牌)とは異なる扱いをされることが多いです。
「19字牌」を使った主な上がり役としては、以下のようなものがあります。
- 国士無双(こくしむそう): 19字牌を全て1枚ずつ集め、そのうちのどれか1種類を2枚にする(雀頭にする)ことで完成する役満。聴牌形によっては、19字牌のどれでも上がれる「十三面待ち」となることもあり、これはダブル役満として扱われることもあります。
- 混老頭(ホンロートウ): 全ての面子(メンツ)と雀頭を19字牌のみで構成する役。対々和(トイトイホー)か七対子(チートイツ)の形と複合します。2翻役。
- 混全帯幺九(チャンタ): 全ての面子と雀頭に19字牌が絡む役。順子が含まれる場合は、123か789の形に限定されます。門前で2翻、鳴くと1翻に食い下がります。
逆に、19字牌を一切使わずに手牌を構成する役は「断么九(タンヤオチュー)」と呼ばれ、これも非常によく出現する役です。
このように、19字牌は麻雀の役の構成において重要な役割を果たす牌であり、使いこなすことで様々な戦略を立てることができます。
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