大熊座、小熊座、北斗七星、そして北極星は、すべて北の空で見られる星座と星であり、それぞれ密接な関係にあります。
北斗七星と大熊座
北斗七星は、大熊座の一部です。大熊座全体は、古代ギリシャの神話に登場する熊の姿をかたどっていますが、その中でも特にひしゃくの形に並んだ7つの明るい星の並びが北斗七星として親しまれています。この7つの星は、大熊の腰から尾にかけての部分にあたります。
北極星と小熊座
北極星は、小熊座の最も明るい星であり、小熊座の尾の先端に位置します。この星は、地球の自転軸のほぼ延長線上にあるため、ほとんど動くことなく常に北の空の同じ場所で輝き続けます。そのため、古くから航海の道しるべや方位の確認に利用されてきました。
大熊座と小熊座の関係
大熊座と小熊座は、北極星を挟んで互いに向き合うように配置されています。この二つの星座は、北極星の周りを一晩かけて回る周極星(ちゅうきょくせい)であるため、北半球の多くの地域では一年中、地平線の下に沈むことなく見ることができます。
北斗七星 | 大熊座 | 北極星 | 小熊座 | |
位置関係 | 大熊座の尾と腰の部分 | 北斗七星を含む星座全体 | 小熊座の尾の先端にある星 | 北極星を含む星座全体 |
役割 | 北極星を見つけるための目印 | 北斗七星を含む大きな星座 | 北の空の不動の目印、方位確認 | 北極星を含む小さな星座 |
北斗七星のひしゃくの先端にある2つの星(おおぐま座α星とβ星)を結び、その延長線上を辿っていくと、およそ5倍の距離に北極星が見つかります。このため、北斗七星は北極星を探す際の重要な手助けとなります。