2025年9月18日木曜日

名古屋市にある勅使ヶ池(ちょくしがいけ)とは

 名古屋市にある**勅使ヶ池(ちょくしがいけ)**は、名古屋市緑区と愛知県豊明市にまたがる大きなため池です。

概要と特徴

  • 歴史: 室町時代の大永8年(1528年)に、後奈良天皇の勅使として東郷町の祐福寺へ派遣された経広卿が築造に関わったという伝承があり、その「勅使」が名前の由来とされています。

  • 規模: 周囲約2.7km、面積10万㎡で、緑区内で最も大きな池です。

  • 用途: かつては周辺の水田に水を供給する重要な役割を担っていました。現在も愛知用水の連絡ため池としての役割も果たしています。

  • 自然: 周辺には木々が茂り、水辺には水鳥が多く生息しており、自然豊かな場所として知られています。愛知県の絶滅危惧種であるウキシバなどの貴重な植物も見られます。

公園としての利用

池の周囲は**「勅使ヶ池緑地」(名古屋市側)と「勅使水辺公園」**(豊明市側)として整備されており、市民の憩いの場となっています。

  • 勅使ヶ池緑地: 名古屋市緑区側にあり、遊具や芝生広場がある公園です。森の散策路やローラー滑り台などがあり、家族連れで楽しむことができます。

  • 勅使水辺公園: 豊明市側にあり、池の周りを約2.7kmの遊歩道が囲んでいます。ウォーキングやジョギング、野鳥観察を楽しむ人が多く訪れます。水上デッキからは、水辺の景色を眺めることができます。

注意点

  • 池でのボートや釣りは禁止されています。

  • 池の西岸は名古屋市と豊明市の市境となっており、管理主体が異なります。

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