「糸目(いとめ)」という言葉には、いくつかの意味がありますが、日常生活で最もよく使われるのは慣用句「糸目をつけない」の中の「制限」や「限度」という意味です。
以下に、主な意味と使い方を具体的に解説します。
1. 慣用句「糸目をつけない」における意味(最も一般的)
意味
物事を行う上で、制限や制約を設けないこと。特に「金銭的な制限を設けない」「お金を惜しまず、いくらでも使う」という意味で使われます。
語源(由来)
「糸目」の最も古い語源の一つは、**凧(たこ)の表面につけられ、揚がり具合や釣り合いを調節するための糸(またはその糸をつける穴)**です。
糸目をつけない凧:糸目がないと、風のままに際限なく飛んでいき、制御不能になります。
そこから転じて:物事の制御や制限の役割を果たすものが「糸目」となり、それを「つけない」ということは、制限を設けずに思いのままにすることを意味するようになりました。
使い方(例文)
多くの場合、**「金に糸目をつけない」**という形で使われます。
| 例文 | 意味 |
| 金に糸目をつけずに最高の食材を集めた。 | お金を惜しまずに、最高の食材をいくらでも使った。 |
| 理想の家を建てるためなら、糸目はつけない覚悟だ。 | 理想の家のためなら、費用に制限を設けない覚悟だ。 |
| 「金に糸目をつけないから、最高の技術者を紹介してくれ。」 | 「費用はいくらかかっても構わないから、最高の技術者を紹介してくれ。」 |
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