Python の組み込み型クラス
Python には、あらかじめ用意されている便利なクラスがいくつかあります。これらのクラスは 組み込み型クラス と呼ばれ、様々なデータ型を操作するための機能を提供しています。
主な組み込み型クラス
- 数値型:
int,float,complex - シーケンス型:
list,tuple,str,bytes,range - マッピング型:
dict - セット型:
set,frozenset - 例外型:
Exception,BaseException - 日時型:
datetime,date,time,timedelta - ファイルオブジェクト:
file - その他:
None,bool,memoryview
各クラスの解説
数値型
int: 整数型。1, 2, 3, ... など。float: 浮動小数点数型。1.5, 3.14, ... など。complex: 複素数型。1+2j, 3-4j など。
シーケンス型
list: 順序付きの要素の集合。[] で表される。tuple: 順序付きの要素の不変集合。() で表される。str: 文字列型。"Hello, world!" など。bytes: バイト列型。b"Hello, world!" など。range: 特定の範囲の整数を表すイテレータ。range(10) は 0 から 9 までの整数を表す。
マッピング型
dict: キーと値のペアの集合。{} で表される。
セット型
set: 順序を持たない要素の集合。{} で表される。frozenset: 不変のセット型。
例外型
Exception: 例外を表す基底クラス。BaseException: すべての例外の基底クラス。
日時型
datetime: 年月日時を表す型。date: 年月日を表す型。time: 時間を表す型。timedelta: 時間差を表す型。
ファイルオブジェクト
file: ファイルを表す型。
その他
None: 特殊な値。何も表さない。bool: 真偽値。True または False。memoryview: バイト列のメモリビュー。
組み込み型クラスの利点
- 標準ライブラリで定義されているため、すぐに利用できる。
- 多くのライブラリやフレームワークでサポートされている。
- コードを簡潔に記述できる。
組み込み型クラスの注意点
- すべてのデータ型を表現できるわけではない。
- 複雑なデータ構造を表現するには不向きな場合がある。
まとめ
Python の組み込み型クラスは、様々なデータ型を操作するための便利な機能を提供しています。これらのクラスを理解することで、より効率的かつ簡潔な Python コードを書くことができます。
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