簡易書留と「書留」(ここでは「一般書留」を指します)は、どちらも郵送物の安全性を高めるサービスですが、料金、追跡機能、補償額において大きな違いがあります。
1. 料金
簡易書留は、一般書留よりも料金が安価です。
簡易書留: 郵便物の基本料金に加えて、350円(2025年8月現在)の追加料金がかかります。
一般書留: 郵便物の基本料金に加えて、480円(2025年8月現在)の追加料金がかかります。さらに、補償額を増やす場合は、追加料金がかかります。
2. 追跡サービス
一般書留の方が、より詳細な追跡記録が残ります。
簡易書留: 郵便物を引き受けた郵便局と、受取人に配達した時点のみを記録します。
一般書留: 郵便物を引き受けた時刻・郵便局から、配達までの経由した郵便局の記録が詳細に残ります。これにより、郵送物がどこを経由して、いつ到着したのかを細かく把握することができます。
3. 損害賠償額
一般書留の方が、より高額な補償を受けることができます。
簡易書留: 郵便物が紛失・破損した場合の補償額の上限は、一律5万円です。
一般書留: 補償額は、差出人が申告した額に応じて設定でき、最大500万円まで補償されます。高価な有価証券や貴金属、貴重品などを送る際には、一般書留を利用することが一般的です。
まとめ
項目 | 簡易書留 | 一般書留 |
料金 | 安価 | 高価 |
追跡記録 | 引き受けと配達のみ | 経由地を含め詳細に記録 |
補償額 | 最大5万円 | 最大500万円(申告額による) |
適した用途 | 契約書、チケットなど<br>高額ではないが確実な送付を要するもの | 高額な有価証券、貴金属など<br>厳重な管理と高額な補償を要するもの |
したがって、**「そこまで高額ではないけれど、確実に届いたことを証明したい」場合には簡易書留が適しています。一方で、「高価なものを送るので、厳重な管理と高額な補償が必要」**な場合には、一般書留が適していると言えます。
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