2025年9月1日月曜日

癌は生活習慣の見直しによって相当程度 予防できると言われます これについて具体的に解説してください。

 はい、がんは生活習慣の見直しによって、ある程度予防できます。国立がん研究センターが提唱する「日本人のためのがん予防法(5+1)」に沿って、具体的な予防法を解説します。このガイドラインは、科学的根拠に基づいており、以下の6つの要素を重視しています。

禁煙

喫煙は、がんの最大のリスク要因です。喫煙者のがん全体のリスクは、非喫煙者の約1.5倍~1.6倍とされています。肺がんだけでなく、食道、胃、大腸、肝臓、膵臓など多くのがんの原因となります。また、受動喫煙も肺がんや乳がんのリスクを高めるため、吸わない人も他人のタバコの煙を避けることが重要です。喫煙者は禁煙外来などを利用して禁煙に取り組みましょう。

節酒

飲酒は、肝臓がん、食道がん、大腸がん、乳がんなどのリスクを高めます。がん予防のためには、飲酒をしないのが最も効果的です。もし飲む場合は、節度のある飲酒を心がけましょう。一般的には、1日の飲酒量を純アルコール換算で約23g程度に抑えることが推奨されています。🍶


食生活

食生活の改善もがん予防に不可欠です。

  • 減塩する🧂: 塩分や塩辛い食品の過剰摂取は、胃がんのリスクを確実に高めます。

  • 野菜や果物をとる🥕: 野菜や果物を不足なく摂ることで、食道がんや胃がんなどのリスクが低下するとされています。1日350gの野菜と200gの果物の摂取が目標とされています。

  • 熱い飲み物や食べ物を冷ましてからとる🥵: 熱すぎる食べ物や飲み物は、食道の粘膜を傷つけ、食道がんのリスクを高める可能性があります。


身体活動と適正体重の維持

活発に身体を動かす人は、がんのリスクが低いという報告があります。特に大腸がんや乳がんのリスク低下につながるとされています。毎日少しずつでも身体を動かす習慣をつけ、適正体重を維持しましょう。太りすぎや痩せすぎもがんのリスクを高める要因となります。適正体重の指標として使われるBMI(体重kg ÷ (身長m)²)は、22が最も病気になりにくいとされています。


感染症の予防と治療

日本人のがんの原因としては、喫煙に次いで感染が大きな割合を占めます。

  • 肝炎ウイルス(B型・C型): 肝臓がんの主要な原因です。ワクチン接種や定期的な検査が重要です。

  • ヘリコバクター・ピロリ菌: 胃がんの原因となります。ピロリ菌に感染している場合は、除菌治療が推奨されます。

  • ヒトパピローマウイルス(HPV): 子宮頸がんの原因となります。ワクチン接種や定期的な検診が有効です。

これら生活習慣の改善に加えて、定期的にがん検診を受けることで、がんの早期発見・早期治療にもつながり、がんによる死亡率の減少に貢献します。

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