麻雀における「フリテン(振聴)」とは、手がテンパイ(アガリまであと1牌の状態)になっているにもかかわらず、他のプレイヤーの捨て牌(河に捨てられた牌)ではロン和了(ロンあがり)ができない状態を指します。
ただし、自分で牌をツモってきた場合はロンできなくてもアガれます(アガリ放棄とはなりません)。
🗂️ フリテンになる主な3つのパターン
フリテンになるのは、主に以下の3つの状況です。
1. 自分の捨て牌によるフリテン(最も一般的)
内容: 自分がアガるために必要な牌(アガリ牌)を、過去の自分の捨て牌の中に含んでいる場合です。
例: $\text{一・四}$待ち(リャンメン待ち)のテンパイの時に、自分の捨て牌に$\text{一}$または$\text{四}$のどちらかが既にある場合。この場合、他のプレイヤーから$\text{一}$や$\text{四}$が出てもロンできません。
注意点: 待ちが2種類以上ある多面待ちの場合、アガリ牌のうち1種類でも自分で切っていれば、残りのアガリ牌が出てもロンできなくなります。
2. リーチ後のフリテン
内容: リーチをかけた後、他家が捨てたアガリ牌をロンせずに見逃した場合です。
例: リーチ後、$\text{一}$待ちの時に他家が$\text{一}$を捨てたが、見逃して次の自分の番を迎えた場合。以降、$\text{一}$が出てもロンできません。
補足: リーチ後は、ツモ和了のみでしかアガれなくなります(自分が$\text{一}$をツモればアガれます)。
3. 同巡内フリテン
内容: リーチをしていない状態でテンパイしている時に、同じ巡で他家が捨てたアガリ牌を見逃した場合です。
例: 親の捨て牌で$\text{三}$が出たがロンせず、子の番になり、子が$\text{三}$を捨てた場合、親は$\text{三}$でロンできません。
解消: このフリテンは、次の自分のツモ番が来るまでの一時的なものです。自分の番で牌を1枚切ると解消され、再びロンできるようになります(ただし、上記1のフリテンになっている場合は解消されません)。
罰則について
フリテン状態であるにもかかわらず、他家が出したアガリ牌で「ロン」と宣言し、手牌を倒した場合は、**チョンボ(反則行為)**となり、通常は罰符が科されます。手牌を倒さずに発声だけした場合は「アガリ放棄」となることが多いです。
フリテンは特に多面待ちの時にわかりづらく、ミスを誘発しやすいルールです。リーチをかける前や、ロンの宣言をする前には、自分の捨て牌をよく確認することが大切です。
他に麻雀のルールや戦術についてご質問はありますか?
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