Excel VBAの実行で「中断モードでコードを実行することはできません。」と表示される場合の対策

発生原因と対策

このエラーは、VBAコードの実行が途中で中断された状態（中断モード）で、再度実行しようとした際に発生します。主な原因と対策は以下の通りです。

1. 前回の実行が完全に終了していない

• 原因:
  • コードの実行中にエラーが発生し、中断されたままになっている。
  • ステップ実行中に中断され、そのままになっている。
• 対策:
  • VBEの「リセット」ボタンを押す: VBEのツールバーにある「リセット」ボタンを押すことで、中断状態を解除できます。
  • VBEを再起動する: VBEを一度閉じて、再度開くことで、中断状態を解除できます。
  • Excelを再起動する: VBEだけでなく、Excel自体を再起動することで、より確実に中断状態を解除できます。

2. 複数のマクロが同時に実行されている

• 原因:
  • 別のマクロが実行中で、現在のマクロが中断状態になっている。
• 対策:
  • 他のマクロを停止する: タスクバーのExcelアイコンを右クリックし、「Excelを終了」を選択して、すべてのマクロを停止します。
  • VBAのイミディエイトウィンドウで停止コマンドを入力する: VBEのイミディエイトウィンドウで End と入力し、Enterキーを押すことで、現在実行中のマクロを強制的に停止できます。

3. アドインが干渉している

• 原因:
  • インストールされているアドインが、VBAの実行に影響を与えている可能性があります。
• 対策:
  • アドインを無効にする: Excelのオプションで、不要なアドインを無効にしてみてください。
  • セーフモードでExcelを起動する: Excelをセーフモードで起動し、問題が解消するか確認します。

4. VBAコードのエラー

• 原因:
  • コードに構文エラーや実行時エラーが含まれている可能性があります。
• 対策:
  • コードを慎重に確認する: コードを見直して、誤字脱字や論理的な間違いがないか確認します。
  • ステップ実行でデバッグする: ステップ実行機能を使って、コードの実行を一行ずつ追跡し、エラーが発生している箇所を特定します。

その他の注意点

• 中断モードの原因を特定する: エラーメッセージの内容や、実行中の状況から、中断モードになった原因を特定することが重要です。
• VBAのヘルプを参照する: VBAのヘルプには、より詳細な情報やトラブルシューティングの方法が記載されている場合があります。
• コミュニティに質問する: Excelのフォーラムやコミュニティサイトで、同じような問題を抱えているユーザーがいるかもしれません。

具体的な状況に合わせて、これらの対策を試してみてください。

もし、上記の方法を試しても解決しない場合は、より詳細な情報（Excelのバージョン、使用しているアドイン、エラーメッセージの全文など）を共有していただけると、より的確なアドバイスができます。

よくある質問

• 「中断モードでコードを実行できません」と表示されるのはなぜですか？
  • VBAコードの実行が途中で中断された状態であるためです。
• 中断モードを解除するにはどうすればよいですか？
  • VBEのリセット、VBEの再起動、Excelの再起動などが有効です。
• コードにエラーがある場合、どうすればよいですか？
  • コードを見直して、誤字脱字や論理的な間違いがないか確認し、ステップ実行でデバッグします。

これらの情報が、あなたの問題解決に役立つことを願っています。