Z世代（ジェネレーションZ）とは

 Z世代（ジェネレーションZ）は、一般的に1990年代後半から2010年代初頭に生まれた世代を指します。明確な定義は団体や調査によって多少異なりますが、概ねこの期間に生まれた人々を指します。

2025年時点では、およそ10代半ばから20代後半の若者が該当します。

Z世代の主な特徴と価値観

Z世代は、それ以前の世代とは異なる環境で育ったことから、以下のような特徴や価値観を持つと言われています。

1. デジタルネイティブ/スマホネイティブ

• 生まれた時からインターネットが身近にあり、特にスマートフォンやSNSを日常的に使いこなす「真のデジタルネイティブ」です。

• 情報収集やコミュニケーションの多くをオンラインで行います。

2. 多様性の尊重

• 幼少期から多様な文化や価値観に触れる機会が多く、人種、性別、性的指向、国籍などの違いを受け入れ、尊重する意識が高いです（ダイバーシティ＆インクルージョン）。

• 「自分らしさ」や「個の自由」を大切にします。

3. 社会課題への関心

• SDGs（持続可能な開発目標）が学校教育などで取り上げられてきた世代であり、環境問題や社会課題への関心が高い傾向があります。

• 消費行動においても、サステナビリティ（持続可能性）やエシカル消費（倫理的消費）を意識することがあります。

4. 堅実志向とコスト意識

• 経済停滞期や不安定な社会情勢の中で育ったため、将来への不安から、消費に対しては堅実的・慎重な傾向があります。

• 商品を購入する前に徹底的にリサーチし、失敗したくないという意識が強いです。

• **コスパ（コストパフォーマンス）**だけでなく、**タイパ（タイムパフォーマンス：時間対効果）**を重視します。

5. モノ消費よりコト消費

• 単に物を所有する「モノ消費」よりも、体験や思い出、共感などから得られる価値を重視する「コト消費」や「エモ消費」を好む傾向があります。

• 好きな対象を応援する「推し活」など、感情と結びついた消費行動も特徴的です。

6. 協調性と安定志向

• 人間関係では、上司・部下といった縦のつながりよりも、同僚などの横のつながりや、フラットでオープンなコミュニケーションを好みます。

• 過度な競争を避け、安定した生活を求める傾向が強いとも言われます。