2025年8月2日土曜日

小学生の5年生の英語教材はどの程度の英語なのでしょうか?時間数はどの程度ですか?具体的に解説してください。

 小学5年生の英語教材は、2020年度から全面実施された新学習指導要領に基づき、特定の目標と内容が設定されています。小学3・4年生の「外国語活動」から一歩進み、「外国語科」として正式な教科となるため、より体系的な学習が求められます。

英語のレベル(内容)

小学5年生の英語教材は、「聞く」「話す」を重視しつつ、「読む」「書く」の基礎を学ぶ段階です。

1. 扱う語彙数

文部科学省は、小学5・6年生で習得する語彙数の目安を約600~700語としています。これには、3・4年生で学んだ約200~300語も含まれます。

2. 学習する文法や表現

難しい文法事項を暗記させるのではなく、コミュニケーションの中で自然に使えるようにすることが目的です。主に以下のような表現を学びます。

  • 自己紹介と他者紹介: "I like ~.", "He can ~."

  • 物の説明: "It's big and old."

  • 道案内: "Go straight and turn right."

  • できること・できないこと: "I can play soccer."

  • 簡単な疑問文と応答: "Do you like ~?", "What's this?", "When is your birthday?"

3. 具体的な学習内容

公立小学校で広く使われている文部科学省検定済教科書『Let's Try!』を例に挙げると、以下のような身近なトピックが扱われます。

  • 第1学期:

    • 自己紹介:「I'm from ~」「I like ~」

    • 世界の色々な国のあいさつ、食べ物、スポーツ

  • 第2学期:

    • 時間や曜日、月日について

    • 自分の好きなもの、学校での出来事

  • 第3学期:

    • 道案内や場所の説明

    • 将来の夢や得意なことについて

これらは、イラストや写真が豊富に使われ、ゲームや歌、簡単なロールプレイングを通じて、楽しく英語に触れることができるよう工夫されています。

時間数

小学5年生の英語の授業時数は、新学習指導要領で年間70時間と定められています。

  • 内訳: 週あたりに換算すると、約2時間となります。

  • 進め方: 多くの学校では、1コマ45分の授業を週に2回実施しています。

この時間数は、3・4年生の「外国語活動」(年間35時間)の倍にあたり、より授業の密度と深さが増していることがわかります。

まとめ

小学5年生の英語教材は、約600~700語の語彙と、簡単な文法や表現を扱い、年間70時間かけて、コミュニケーション能力の基礎を築くことを目指しています。「読む」「書く」の要素が加わりますが、あくまでも「聞く」「話す」を土台とし、英語を身近なものとして捉え、自ら使ってみようとする態度を育むことが最大の目的と言えます。

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