2025年8月30日土曜日

NPOと特定非営利活動法人の違いは

 NPOと特定非営利活動法人は異なる概念です。

簡単に言うと、NPOは「非営利活動を行う団体」の総称であり、特定非営利活動法人は、NPOのうち国や都道府県から認証を受けて「法人格」を取得した団体のことを指します。


NPO(Non-Profit Organization)

NPOとは、Non-Profit Organizationの頭文字をとった言葉で、日本語では「非営利組織」や「民間非営利団体」と訳されます。利益を追求するのではなく、社会貢献を目的として活動する団体のことです。

NPOは、法人格の有無を問わない広い概念です。そのため、趣味のサークルやボランティア団体のように、特に手続きをせずに活動している任意団体もNPOに含まれます。

  • 活動主体: 誰でも結成可能。特に法律上の手続きは不要。

  • 法人格: なし。(団体名義での契約や銀行口座開設ができないなど、法的制約がある)

特定非営利活動法人(NPO法人)

特定非営利活動法人は、NPOのうち、日本で定められた**特定非営利活動促進法(NPO法)**に基づいて、所轄庁(都道府県や内閣府)に認証申請を行い、法人格を取得した団体です。

法人格を持つことで、法律上、個人と同じように権利や義務を持つことができます。これにより、団体名義で不動産を登記したり、銀行口座を開設したり、契約を結んだりすることが可能になり、社会的な信用も高まります。

  • 活動主体: NPO法で定められた20の分野の活動を主たる目的とする必要がある。

  • 設立要件: 常時10人以上の社員(正会員)がいること、役員報酬を受ける者が役員総数の3分の1以下であること、などの要件を満たす必要がある。

  • 法人格: あり。


まとめ

区分NPO特定非営利活動法人(NPO法人)
定義非営利活動を行う団体の総称NPO法に基づいて法人格を取得した団体
法人格なし(任意団体)あり
設立誰でも自由に設立できるNPO法の要件を満たし、所轄庁の認証が必要
メリット手軽に活動を始められる契約が円滑、社会的信用度が高い

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