Wingdings(ウィンディングス)は、記号や絵文字を文字として提供するフォントの一種です。通常の文字(アルファベット、数字、記号など)を入力すると、対応する画像(アイコンやシンボル)が表示されるのが特徴です。
Wingdingsフォント自体は、Wingdings、Wingdings 2、Wingdings 3などのバリエーションがあり、Microsoft Windowsなどの多くの環境に標準搭載されています。
Wingdingsフォントの主な機能
Wingdingsの主な機能は、画像を使わずにドキュメント内に記号やアイコンを挿入できることです。
豊富なアイコン: 矢印、チェックマーク、ハサミ、電話、手などの様々なシンボルや絵文字が用意されています。
テキストとしての扱い: 記号やアイコンが文字データとして扱われるため、通常の文字と同じようにフォントサイズ、色、太字などの書式設定が簡単に適用できます。
ファイルの軽量化: 記号を画像ファイルとして挿入する場合に比べて、ドキュメントのサイズを小さく保てます。
具体的な使用方法
Wingdingsフォントの基本的な使用方法は、通常のフォントと同じように入力したい文字に対応するキーを押すか、文字一覧から選択するかの2通りです。
1. アプリケーションで直接入力する方法
WordやPowerPointなどの文書作成・プレゼンテーションソフトでの典型的な使い方です。
フォントの選択: 記号やアイコンを挿入したい場所で、使用するフォントを「Wingdings」「Wingdings 2」「Wingdings 3」のいずれかに設定します。
文字の入力: キーボードからアルファベットや数字、記号などを入力します。例えば、Wingdingsフォントが選択された状態で「J」と入力すると、通常は**スマイルマーク😊**が表示されます(キーとアイコンの対応はフォントによって異なります)。
2. 文字一覧(字形)から選択する方法
対応するキーが分からない場合や、一覧を見ながら選びたい場合に便利です。
多くのアプリケーション(Adobe Illustratorや文書作成ソフトなど)には、特定のフォントに含まれる全ての文字・記号を表示できる**「文字一覧」「記号と特殊文字」「字形(グリフ)」**などの機能があります。
文字一覧機能を開く: 使用しているアプリケーションのメニュー(例: 「挿入」タブや「書式」メニューなど)から「記号と特殊文字」や「字形」などの機能を選択します。
Wingdingsフォントを選択: 表示された一覧画面でフォントを「Wingdings」などに変更します。
アイコンの挿入: 表示された一覧から目的のアイコンや記号を選び、ドキュメントに挿入します。
3. 特殊な用途での利用例
箇条書きの記号として: PowerPointなどで、箇条書きの先頭の記号(ビュレット)をWingdingsフォントから選んだアイコン(例: チェックマーク✅や手✋)に設定することで、標準の記号よりも表現力豊かな資料を作成できます。
| 入力キー(Wingdings) | 表示される記号の例 |
| J | 😊(スマイル) |
| L | 😞(しかめ面) |
| P | 📞(電話) |
| Q | 📠(ファックス) |
| R | ✏️(えんぴつ) |
💡ポイント: どのキーにどのアイコンが割り当てられているかは、フォント(Wingdings, Wingdings 2, Wingdings 3)やソフトウェアによって異なります。正確な対応を確認するには、上記2の方法で「文字一覧」を参照するのが確実です。
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