2025年4月16日水曜日

Visual Studio をインストール後、コンソールから C# のコードをコンパイルして実行する方法

 はい、Visual Studio をインストールした後でも、コンソールから C# のコードをコンパイルして実行する方法はあります。主に以下の手順で行います。

前提条件:

  • Visual Studio がインストールされていること(これにより、C# コンパイラ (csc.exe) を含む .NET SDK がインストールされます)。

手順:

  1. C# コンパイラの場所を確認 (通常は自動でパスが通っています):

    Visual Studio をインストールすると、通常は C# コンパイラのパスがシステムの環境変数 Path に自動的に追加されます。念のため、以下のいずれかの方法で確認してみてください。

    • コマンドプロンプトで確認: コマンドプロンプトを開き、csc と入力して Enter キーを押します。ヘルプメッセージが表示されれば、コンパイラのパスは通っています。エラーメッセージが表示される場合は、次の手順で手動でパスを追加する必要があるかもしれません。

    • .NET SDK のインストール場所を確認: 通常、.NET SDK は以下のいずれかの場所にインストールされます。

      • C:\Program Files\dotnet\sdk\<バージョン番号>\Roslyn
      • C:\Program Files (x86)\dotnet\sdk\<バージョン番号>\Roslyn <バージョン番号> はインストールされている .NET SDK のバージョンによって異なります。この中の csc.exe が C# コンパイラです。
  2. C# ソースコードファイルを作成:

    テキストエディタ(メモ帳など)を開き、C# のコードを記述します。例えば、以下のような簡単なコンソールアプリケーションを作成してみましょう。

    C#
    // myapp.cs というファイル名で保存
    using System;
    
    public class Program
    {
        public static void Main(string[] args)
        {
            Console.WriteLine("Hello, C# from command line!");
        }
    }
    

    作成したファイルを、例えば myapp.cs という名前で任意のフォルダに保存します。

  3. コマンドプロンプトを開き、ソースコードファイルのあるフォルダに移動:

    Windows のスタートメニューから「コマンドプロンプト」を検索して開きます。cd コマンドを使って、先ほど myapp.cs ファイルを保存したフォルダに移動します。例えば、myapp.cs を C:\Users\YourName\Documents\MyCSharpApp に保存した場合、コマンドプロンプトで以下のように入力します。

    cd C:\Users\YourName\Documents\MyCSharpApp
    
  4. C# コードをコンパイル:

    コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行して、C# のソースコードをコンパイルします。

    csc myapp.cs
    

    このコマンドを実行すると、特にエラーがなければ、同じフォルダに myapp.exe という実行可能ファイルが生成されます。

  5. 生成された実行可能ファイルを実行:

    コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行して、コンパイルされたアプリケーションを実行します。

    myapp.exe
    

    すると、コンソールに「Hello, C# from command line!」と表示されるはずです。

もし csc コマンドが見つからない場合 (パスが通っていない場合):

上記の手順1で csc コマンドが見つからない場合は、手動で C# コンパイラのパスを環境変数 Path に追加する必要があります。

  1. C# コンパイラの場所を確認: 手順1で説明した方法で、csc.exe が存在するフォルダのパスを確認します。例えば、C:\Program Files\dotnet\sdk\8.0.100\Roslyn のようなパスになります(バージョン番号は異なる場合があります)。

  2. 環境変数を編集:

    • Windows の検索バーに「環境変数」と入力し、「システム環境変数の編集」を選択します。
    • 表示された「システムのプロパティ」ウィンドウで、「環境変数」ボタンをクリックします。
    • 「システム環境変数」セクションにある「Path」という変数を選択し、「編集」ボタンをクリックします。
    • 表示された「環境変数の編集」ウィンドウで、「新規」ボタンをクリックし、手順1で確認した C# コンパイラのフォルダのパスを入力します。
    • すべてのウィンドウで「OK」をクリックして変更を保存します。
  3. コマンドプロンプトを再起動: 環境変数の変更を反映させるために、開いているコマンドプロンプトをすべて閉じ、再度開いてからコンパイルと実行を試してください。

これらの手順を実行することで、Visual Studio をインストールした後でも、コンソールから C# のコードをコンパイルして実行することができます。

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