2025年10月18日土曜日

「索道(さくどう)」とは

 「索道(さくどう)」とは、空中に架け渡したワイヤーロープ(索条)に、人や貨物を乗せるための搬器(乗り物)を吊り下げて、輸送を行う交通機関の総称です。

「索道」という言葉は、一般的にはあまり使われませんが、ロープウェイスキー場のリフトなど、空中のワイヤーで人や物を運ぶ乗り物すべてを指す、法令上の正式名称です。

索道の主な種類と通称

索道は、搬器(乗り物)の形状や運行方式によって、いくつかの種類に分類されます。

分類通称(一般名称)搬器の形状運行方式の例
普通索道ロープウェイ扉のある箱形(閉鎖式)交走式(つるべ式に往復)
普通索道ゴンドラリフト扉のある箱形(閉鎖式)循環式(搬器が周回する)
特殊索道リフト(チェアリフト)扉のない椅子式(開放式)循環式(搬器が周回する)

補足

  • ロープウェイ

    • 一般的に、大型の箱型搬器2台あり、山頂と山麓の間を交互に(つるべ式に)往復する方式(交走式)を指すことが多いです。

  • ゴンドラリフト

    • 一般的に、中型の箱型搬器が多数あり、ワイヤーロープに沿って循環する方式を指すことが多いです。

  • ケーブルカーとの違い

    • 索道は、搬器が空中に吊り下げられています。

    • ケーブルカーは、ワイヤーで引っ張られますが、線路の上を走るため、法律上は鉄道に分類されます。

索道の用途

  • 旅客輸送:観光地、スキー場、山岳地帯などでの人々の移動手段。(最も一般的)

  • 貨物輸送:山間部の工事現場などで、資材や木材などを運ぶ手段。

索道は、急峻な地形や河川などを越えることができ、道路や鉄道の敷設が困難な場所での輸送手段として重要な役割を果たしています。

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