他人軸の強い生き方とは、自分の価値観や感情よりも、他人の評価や期待を最優先に行動する生き方のことです。
この生き方は、一見協調性があるように見えますが、多くのデメリットを抱えています。
他人軸の強い生き方の特徴とデメリット
1. 自分の意見が持てない・言えない
他人軸の人は、「嫌われたくない」「波風を立てたくない」という思いが強いため、自分の意見を主張するのが苦手です。常に相手の意見に合わせようとすることで、**「自分は何がしたいのか」**が分からなくなり、自己喪失感を抱きやすくなります。
デメリット: 重要な決断を他人に委ねてしまい、後悔する可能性が高まります。また、周囲からは「何を考えているか分からない人」と見なされ、本当に深い人間関係を築くのが難しくなることもあります。
2. 常に疲労感を感じる
他人の期待に応えようと、無理をして頑張りすぎてしまうため、心身ともに常に疲労が蓄積します。自分のキャパシティを超えて引き受けてしまい、**燃え尽き症候群(バーンアウト)**に陥るリスクも高まります。
デメリット: ストレスが溜まりやすく、イライラや不安を感じることが多くなります。また、自分のための休息を罪悪感だと感じてしまい、心身の健康を損なうことにつながります。
3. 自己肯定感が低くなる
他人の評価が自分の価値基準になるため、評価されないと「自分には価値がない」と思い込みがちです。褒められても「たまたまだ」「運が良かっただけ」と素直に受け入れられず、自己肯定感は一向に高まりません。
デメリット: 自分の長所や才能に気づきにくくなり、自信を持って挑戦することができなくなります。常に「自分は偽物だ」というインポスター症候群のような感情に悩まされることもあります。
なぜ他人軸で生きてしまうのか?
他人軸で生きてしまう背景には、以下のような心理が隠されていることが多いです。
幼少期の経験: 幼い頃から親や教師の期待に応えようと頑張ってきた経験が根底にある場合があります。
「嫌われること」への恐怖: 他人から否定されることや、一人になることへの強い恐怖心から、常に周囲の顔色をうかがってしまいます。
承認欲求: 常に他者からの承認を求める気持ちが強く、それが行動の原動力となってしまいます。
自分軸で生きるために
他人軸から抜け出し、自分軸で生きるためには、まず「自分の感情」に意識を向けることが大切です。
「今、自分は楽しいのか?」「なぜこの選択をしたのか?」と自問自答する習慣をつけましょう。
他人の評価を気にせず、自分の好きなことや得意なことを見つけて、それに没頭する時間を作ることも有効です。
自分の内側にある声に耳を傾けることで、少しずつ「自分らしさ」を取り戻せるはずです。
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