2025年8月11日月曜日

桃が下痢や軟便を引き起こす可能性のある理由

 お腹の調子がすぐれないとのこと、ご心配ですね。

桃を食べることでお腹の調子が悪くなる可能性はあります。特に固めの桃が原因で、便がやわらかくなったり、回数が増えたりすることは考えられます。


桃が下痢や軟便を引き起こす可能性のある理由

1. 食物繊維の急な摂取量増加

桃にはペクチンという水溶性食物繊維が豊富に含まれています。ペクチンは腸内で水分を吸収して便を柔らかくする働きがあり、適量であれば便秘解消に役立ちます。

しかし、普段あまり食物繊維を多く摂らない人が、一度に多くの桃を食べたり、硬い桃を皮ごと食べたりすると、食物繊維の摂取量が急増します。これにより、腸の動きが活発になりすぎたり、便の水分量が増えすぎたりして、軟便や下痢を引き起こすことがあります。

2. フルクトース(果糖)の過剰摂取

桃にはフルクトース(果糖)が多く含まれています。このフルクトースは、人によっては小腸でうまく吸収されず、大腸まで届いてしまうことがあります。

大腸に届いたフルクトースは、腸内細菌によって分解される際にガスを発生させたり、浸透圧によって腸内の水分を増やしたりします。これが、お腹の張りや軟便、下痢の原因となることがあります。これをフルクトース吸収不全と呼びます。

3. ソルビトール(糖アルコール)

桃には、ソルビトールという糖アルコールも含まれています。ソルビトールもフルクトースと同様に、一度にたくさん摂取すると、吸収されずに大腸に届き、下痢の原因となることがあります。

桃を食べるときのポイント

  • 食べる量とタイミング:一度に大量に食べるのではなく、少量ずつ試してみるのが良いでしょう。特に空腹時に食べると、腸への刺激が強くなることがあるので、食後に食べるのも一つの手です。

  • 固さ:やわらかく熟した桃の方が、食物繊維が分解されて消化しやすくなっているため、お腹への負担は少なくなります。

  • :皮には食物繊維が多く含まれているため、お腹の調子が悪いときは、皮をむいて食べることをお勧めします。

これらの症状は、桃に限らず、食物繊維やフルクトースを多く含む他の果物(りんご、ぶどう、さくらんぼなど)でも起こりえます。

もし症状が続くようでしたら、無理せず医療機関を受診されることをお勧めします。

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