VIX指数とは、「CBOEボラティリティ指数(Cboe Volatility Index)」の略称で、通称「恐怖指数」と呼ばれています。
これは、アメリカのS&P 500株価指数を対象としたオプション取引の価格に基づき、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が算出・公表している指数です。
VIX指数の概要と読み方
1. 意味するもの
VIX指数は、**今後30日間のS&P 500の予想される変動の大きさ(ボラティリティ)**を数値化したものです。
投資家の心理を反映しており、将来の株価に対する警戒感や不安が高まると、VIX指数は上昇する傾向があります。
2. 数値の目安
VIX指数がどの水準にあるかによって、市場のムードを判断する目安となります。
VIX指数の水準 | 市場の解釈 |
10〜20 | 市場は安定している状態。 |
20超 | 強い警戒感が高まっている状態。 |
30超 | 不安やリスクが高まり、注意が必要な状態。 |
40〜90 | パニック的な状況で、歴史的な金融危機(リーマンショックやコロナショックなど)の際に急騰しました。 |
3. 特徴
株価と逆相関の関係にある:一般的に、S&P 500などの株価指数が下落し、市場が不安定になる時にVIX指数は急上昇します。逆に、株価が安定して上昇している局面ではVIX指数は低く推移します。
株価変動幅の予測:VIX指数は、投資家が予想する将来のボラティリティ(変動幅)であり、「どれだけ変動するか」の予想を示すものです。「株価が上がるか下がるか」という方向性を示すものではありませんが、急騰した後は相場が底を打ち、その後反発することが過去には多く見られます。
この動画では、VIX指数がどのようなものであるか、より詳しく解説されています。
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