パソコンやスマートフォンを安全に使用するためには、様々な側面から注意を払う必要があります。ここでは、具体的な対策をいくつか解説します。
1. ソフトウェアの更新とセキュリティ対策
OSやアプリを常に最新の状態に保つ
OSやアプリには、セキュリティ上の弱点(脆弱性)が見つかることがあります。
アップデートには、その脆弱性を修正するためのプログラムが含まれていることが多いため、こまめにアップデートを行い、常に最新の状態を保ちましょう。
自動アップデート機能をオンにしておくのがおすすめです。
セキュリティソフト(アプリ)の導入
ウイルスやマルウェア(不正なプログラム)から端末を守るために、信頼できるセキュリティソフトやアプリを導入しましょう。
導入後は、定義ファイル(ウイルスを識別するためのデータ)を常に最新の状態に更新しておくことが重要です。
2. パスワードの管理とアカウントの保護
推測されにくい複雑なパスワードを設定する
誕生日、電話番号、単純な英数字の羅列など、推測されやすいパスワードは避けましょう。
英字(大文字・小文字)、数字、記号を組み合わせた、複雑で長いパスワードを設定することが推奨されます。
パスワードの使い回しをしない
複数のサービスで同じパスワードを使い回すと、一つのサービスから情報が流出した場合に、他のサービスも不正利用されるリスクが高まります。
サービスごとに異なるパスワードを設定しましょう。
パスワード管理ソフトの利用も有効です。
二段階認証・二要素認証を利用する
IDとパスワードに加え、スマートフォンに送られる認証コードや生体認証などを組み合わせることで、セキュリティを強化できます。
重要なサービス(銀行やメールなど)では必ず設定しましょう。
3. 不審なメールやサイトへの注意
不審なメールやSMS、メッセージに注意する
身に覚えのないメールや、内容が怪しいメッセージの添付ファイルは開かない、URLはクリックしないようにしましょう。
実在する企業を装ったフィッシング詐欺にも注意が必要です。
安易に個人情報を入力したり、返信したりしないようにしましょう。
提供元が不明なアプリはダウンロードしない
アプリは、原則として公式のアプリストア(Google PlayやApp Storeなど)からのみダウンロードしましょう。
公式ストア以外で配布されているアプリには、不正なプログラムが仕込まれている可能性があります。
アプリをインストールする際は、開発者やレビュー、アクセス許可される項目(電話帳、位置情報など)を確認し、不審な点がないかチェックしましょう。
ウェブサイトのURLを確認する
個人情報やクレジットカード情報を入力する際には、そのサイトが信頼できるか確認しましょう。
URLが「https://」で始まっているか、鍵マークが表示されているかなどを確認することが重要です。
4. 紛失・盗難対策とプライバシー保護
画面ロックを設定する
パスワード、PIN、パターン、生体認証(指紋や顔認証)など、端末にロックをかけましょう。
これにより、万が一端末を紛失・盗難された際も、第三者による不正利用を防ぐことができます。
リモートロック・リモートワイプ機能を設定する
端末を紛失した場合に、遠隔操作でロックをかけたり、データを消去したりできる機能を有効にしておきましょう。
これにより、保存されている重要な情報の漏洩を防ぐことができます。
公共のWi-Fi利用時の注意
公共の無料Wi-Fiは、通信が暗号化されておらず、通信内容が盗み見られる危険性があります。
重要な情報のやりとり(オンラインショッピングや銀行取引など)は、公共Wi-Fiの利用を避け、携帯電話会社の通信回線を利用しましょう。
VPN(Virtual Private Network)を利用することで、通信内容を暗号化し、安全性を高めることができます。
これらの対策を日頃から心がけることで、パソコンやスマートフォンをより安全に利用できます。
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