日本モンキーセンターは、愛知県犬山市にある、世界でも珍しい「サル類専門の動物園」です。約60種、約700頭の世界中のサルたちが飼育されており、その飼育展示数は世界的にもトップクラスを誇ります。
1. 料金
日本モンキーセンターと隣接する遊園地「日本モンキーパーク」は、2014年4月から入園料が分離され、それぞれ独立した施設として運営されています。
入園料(2025年9月現在)
大人(高校生以上):1,200円
小中学生:500円
幼児(3歳以上):300円
割引
共通券: 日本モンキーパークとの共通券や、国宝犬山城との共通券も販売されており、それぞれ単独で購入するよりもお得になります。
友の会: 年間4回以上来園する方には、「友の会」への入会がお得です。年間パスポートとして利用できるだけでなく、様々な特典があります。
障がい者割引: 障害者手帳(またはスマートフォンアプリ「ミライロID」)の提示で、本人と介助者1名が入園料半額になります。
その他: JAF会員など、時期によって様々な割引サービスが提供されることがあります。最新情報は公式サイトで確認しましょう。
2. 歴史
日本モンキーセンターは、学術研究機関としての側面も持つ、非常にユニークな歴史を持っています。
創設: 1956年(昭和31年)に、霊長類の研究と普及を目的に公益財団法人として設立されました。当時から京都大学の霊長類学者たちが運営に深く関わっており、日本の霊長類学の中心地としての役割を担ってきました。
名鉄との関係: 長らくは、名古屋鉄道が運営する「日本モンキーパーク」の動物園部分として一体的に運営されてきました。
独立: 2014年(平成26年)に公益財団法人として独立し、学術研究や保全活動により力を入れるようになりました。
国際的な貢献: 世界で最も歴史の長い霊長類学の学術誌『Primates』を創刊するなど、日本の霊長類研究をけん引してきた歴史があります。
3. 見どころ
単にサルを見るだけでなく、その行動や生態を学べる展示が魅力です。
たき火にあたるサル: 冬季限定(冬至から2月末頃まで)で、ヤクシマザルがたき火を囲んで暖をとる様子を観察できます。火を怖がらないサルたちの姿は、日本モンキーセンターを象徴する光景として知られています。
モンキースクランブル: 頭上をサルたちが自由に渡り歩く、開放感のある展示施設です。
Waoランド: ワオキツネザルが暮らす島の中に人が入って、間近で観察できる人気の施設です。触れることは禁止されていますが、ワオキツネザルの自然な姿を間近で見られます。
展示物の多様性: ニホンザルからニシゴリラ、チンパンジー、さらには夜行性のサルまで、多種多様な霊長類を飼育しています。中には、日本で唯一飼育されている珍しい種もいます。
行動展示: 檻やガラスの仕切りが少ない展示方法を採用しており、サルたちが自然に近い環境で生活する姿をじっくりと観察できます。
学術的な側面: 園内には標本室などがあり、博物館としての機能も果たしています。霊長類に関する豊富な知識を、飼育員によるガイドや解説パネルから学ぶことができます。
日本モンキーセンターは、家族連れはもちろん、動物好きや、学術的な関心を持つ大人も楽しめる、奥深い魅力を持つ施設です。
0 件のコメント:
コメントを投稿